旅々台北.com
台北日和

2007年5月22日

台湾のクリエイター 黄中宇さん

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 毎年台湾では旧暦の1月15日(元宵節)にランタンフェスティバルが開催されます。光のイリュージョンや干支をモチーフにしたオブジェが美しいのですが、今回はそんなイベントにも作品を提供しているクリエイター、黄中宇さんをご紹介します。

 黄中宇さんのアトリエ「結像紀事」があるのは台湾風朝ごはん屋BUS EGGS CAKE HOUSEや、大きな池でなごめる碧湖公園の近く。1Fの一部はカフェで、こちらの空間デザインも黄さんによるものなのですが、最近仕事が忙しくなってきてしまったため、カフェはしばらくお休みしているのだそうです。

 黄さんは、元々建築家としてさらなる飛躍を求めてフランスに10年ほど留学。1998年に帰国してからは、ガラス工芸に興味を持ち、現在一番力を注いでいます。オレンジや黄色などカラーのガラスチップをカットして模様を作っていくそうです。作品は爽やかな色合いのお皿や、ビンをモチーフにしたオブジェ風のものまで様々。黄さんの作品に使われているウォームガラスは、約600〜900度の温度で焼くことができるので、ホットガラスに比べ、初心者でも気軽に取り組むことができるのだそうです。今は多忙のためお休みしていますが、ガラス工芸教室を定期的に開催し、作品作りの楽しさを伝えたいのだとか。現在製作中の作品が6月には完成の予定なので、その後カフェやガラス工芸教室を再開する予定とか。

 黄さんの活躍は、もちろんガラス工芸だけにとどまりません。台北を訪れたことのあるみなさん、台北市内の市民大道と敦化南路の交差点には、シマウマのお尻がモチーフになった信号機があるのをご存知でしょうか。なんともユニークで一度見たら忘れられない強烈さを秘めたこのオブジェ、実は黄さんの作品なんです。
 また、華山創意文化園区のデザインにも参加し、2001年と2003年には台湾民主紀念館(旧中正紀念堂)周辺で開催されたランタンフェスティバルで作品提供するなど、パブリックアートに携わることが多いそうです。台湾へいらした事のある方は、もしかしたら街中にある黄さんの作品を、もう見ているかもしれませんね。
 その他にも自ら写真を撮り、解説文も執筆してフランス美術の本も出版しているので、肩書きは建築家・ガラス工芸アーティスト・写真家・美術評論家など多岐に渡ります。なんでも黄さんは、一度興味を持つと、とことん追求したくなるそうです。アーティストというと、気難しく口数が少ないイメージがありますが、黄さんはとてもフレンドリーで、好奇心旺盛な方でした。

 カフェやガラス工芸教室が始まったら、みなさんちょっと覗いてみてくださいね。 ※光オブジェの画像は2003年ランタンフェスティバルで撮影されたものです(画像提供:黄中宇さん)

【結像紀事】
住所:台北市内湖路2段183号
電話番号:(02)2793-4897
交通:MRT圓山駅から車で約20分

[バックナンバー]