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台北日和

2007年4月26日

噂のトンネル 自強隧道

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 トンネルにまつわる不思議な体験談は日本でもよく耳にしますが、本日ご紹介する「自強隧道」も奇妙な噂が多数あるトンネルです。

 自強隧道は台北の中山区と士林区の丁度境目に位置するトンネル。全長822メートルと台北市内で一番の長さを誇り、唯一入り口から出口が見えない直線型トンネルでもあります。 なんでも長さ600〜800mほどで一直線のトンネルには怖い噂がたちやすいそうで、スピードを出して走行していたドライバーが、運転席の窓の外からおばあさんに「あんた、もっとゆっくり運転しなさいよ」と注意された、トンネル内の壁には常に原因不明の水がにじみ出ている、などなど色々な話があり、挙げるとキリがありません。

 ここ一帯は頻繁に交通事故が発生し、それが噂の原因となっているようですが、事故の多発はトンネルの老朽化やその周囲の環境が原因とも言えます。トンネル両サイドの出入り口はゆるいカーブになっていて、一方はやや複雑なロータリーがあること、このエリアは霧が出やすく、トンネル内の照明も黄色味を帯びて少し暗めなため、視界が鮮明でないこと、さらに信号のない一直線のトンネルで、車やバイクがスピードを出しすぎてしまうことなどから事故が多発するようです。

 また、中山区のトンネル口脇には自強公園があります。小さな山の斜面にあり、公園という名称ではありますが上の方は墓地があり、その下がちょうど自強隧道になっています。道路を造りたかったのに墓地を動かすことができないため自強隧道が建設されたのでしょうか?公園入り口辺りには「上にお墓があるので公園内で爆竹をしないように」という真っ赤な旗が置かれていました。公園内は散歩道などがありますがきれいに整備されておらず、取材でなければ恐らく足を踏み入れないような場所でした。

 自強隧道は台北の内湖エリアから國立故宮博物院陽明山に向かうのに便利なため、週末は渋滞することもあり、色々と噂はあるものの毎日多くの人が行き来しているのです。私個人もこのトンネルをよく利用しますが、特に怖い体験をしたことはありません。トンネル内には両サイドに歩道があり、自転車や徒歩で通行している人も少なくありません。取材時は自転車に乗ったおじちゃんがのどかにトンネルから出てきたりもしていました。

 実は台北市内にはもう一ヶ所超有名な噂のトンネルがあります。機会があればまた台北日和でご紹介を・・・。

※自強隧道は改装されました。記事及び写真は改装前の取材によるものです。

【自強隧道】
住所:台北市中山区北安路から士林区故宮路にかけて
交通:MRT大直駅から徒歩約10分

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