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台北日和

2007年4月24日

夜の地下道探検隊

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 前々からとても気になっていた場所がありました。広い道路を渡りたい時、交通の流れを気にすることなく利用出来る地下道の存在。台北市内にはあちらこちらに何箇所もの地下道が設置されているのですが、同時に横断歩道も併設されている場合が多いのです。

 いったん地下深くまで階段を下り、道路の下をくぐった後、再び階段を上らなければならない地下道と、横断歩道が同じ交差点に設置されている場合、当然のようにほとんどの人は横断歩道を利用し、地下道を通っている人など見かけた記憶がありません。何倍もの移動距離を歩かねばならないうえに、長くても1分程度待てば横断歩道が渡れるのですから、時間的メリットもほとんどなく、至極当然の結果、といえるでしょう。

 では、なぜこんな不合理的な地下道+横断歩道の交差点が多いのか・・・。聞くところによると、元々は交通渋滞を緩和させるため横断歩道を廃して地下道を設置したのですが、地下道を無視して交差点を横断してしまう人が後を立たず、渋滞緩和にならないだけでなく危険度も高いため、仕方なく横断歩道を併設したのだとか。確かに、旅々台北オフィス近くの大きな交差点(中山北路+民権東路)でも、以前はなかったはずの横断歩道が4年ほど前、突然現れてビックリすると共に、非常に便利になったと喜んだものでした。※ただし、それまでも人の流れと共に横断歩道がないまま交差点を横断していたのですが。

 と、前置きが長くなってしまいました。今回、私たち「台北地下道探検隊(仮称)」が向かったのは、旅々台北オフィス近くの地下道(中山北路+民権東路、錦州街、民生東路)3ヶ所。折角設置されたにもかかわらずその役割を横断歩道に奪われ、誰にも利用されず、存在意義さえ失ったままそれでも確かにそこに存在している地下道があまりにも不憫なのと、果たして現状はどうなっているのかを確かめるべく、さらに利用者が少ないであろう夜間を狙って、探険?してきました。

 実はこの3ヶ所の地下道、会社近くでありながら、今まで一度も利用したことがありませんでした。もちろん不便なのも理由の1つですが、あまりにも利用者の少ない地下道って、何だか怖くないですか?特に夜間となると、とても1人で入っていく勇気などありませんでした。しかし、そんなことを言っていてはレポートになりません。こんな企画を立てたことを心のどこかでかすかに後悔しながらも、勇気を振り絞って階段を下りてみました・・・。

 が、長い前振りだったわりに、ちょっと拍子抜けするくらい普通の地下道でした・・・と言いたいところですが、出来れば昼間でもあまり通りたくない、というのが偽らざる感想です。写真では露出の関係で薄暗く、何だか怪しげな雰囲気まんまんに写っていますが、実際はここまで暗いイメージではなく、もっと事務的?な、いさぎよささえ感じられます。しかし、それが逆に冷たく無機質な印象となり、特に探険日は雨模様だったこともあり、じっとり湿った空気が身体にまとわりつくような感触で、決して居心地のいい場所ではありませんでした。

 どの地下道もビデオカメラが設置され、警察署で24時間モニタされているうえ、非常通報ボタンもありますから、具体的な犯罪などに巻き込まれる可能性などは高くないと思われますが、少しの間信号待ちして横断歩道を渡った方が、心理的に楽なのは確かなようです。少なくとも私はそうでした。

 なお、例えば中山北路+南京東路の交差点のように、横断歩道が併設されていない地下道だと、恐らく1日の利用人数が万人に届くだろうと思われるところ(地下道に露天が並びます)もあり、台北の地下道全てがこのような雰囲気というわけではありませんので、念のため。

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