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台北日和

2007年2月27日

2007年台湾単身赴任者のお正月(中国編)
 お正月は家族で団欒・・がそりゃ理想ですが、そうしたくてもできない人がいるのも事実。家族を大切にする台湾の人が単身赴任先のお正月をどう過ごしているか、その1例をご報告いたしましょう。

 今回お邪魔したのは、蘇州市の工業園区にある某大手台湾メーカーの単身赴任者寮。寮といってもシンガポール資本により開発された高級マンションを借り上げており、台北市内よりも住環境ははるかに上だとか。ここ10年、台湾メーカーはどんどん中国本土に生産拠点を移転しており、それに伴い中国に住む台湾人の数も急上昇。その数は100万人に達するとも言われており、2005年からは正月に台湾へ帰省する人々のために上海〜台北間の春節直行便もスタートしたほどなのです。

 台湾人子女のための学校も各地で開講していますが、やはり家族全員で移住となると難しいことも多いようで、単身赴任を選ぶ人が多いよう。そんな彼らは大晦日といっても当日のお昼まではキッチリ仕事。年菜を作ってくれる人はいず、レストランもみな休業となれば、やはりここは鍋でしょうと仲間と一緒に肉や野菜をいそいそと準備。この日のために大切にとっておいた台湾産カラスミと、金箔入りお酒も登場です。

 食事のお供は中国の紅白とも言われる「春節聯歓晩会(春節の夕べ)」という中央電視台の芸能特番。毎年の視聴率が90%を超えるといわれるお化け番組で、中国はもちろん北米、カナダ、ヨーロッパでも華僑向けに放送されたそう。それだけにこの番組へ出演すると、中華圏での知名度が一気にアップするらしく、毎年、台湾の芸能人やアーチストも出演。今年は蔡依林(Jolin)と陶普iDavidTao)がデュエットしていましたよ。

 しかし仲間とのおしゃべりやテレビを楽しみながらも、皆さんはどこか気がそぞろ。0時が近づくにつれ、1人、2人とテーブルを離れ自室へ。どうやら台湾の家族に電話をかけているらしく、元気にしてるか?お母さんを困らすんじゃないぞ・・と、優しい声が聞こえてきます。このまま静かに新年を迎えるのか・・・と思いきや、受話器からの声も聞き取りにくくなるような爆発音が外から。花火です!それも台湾で見るような生易しいものではなく、花火大会で使われるような、日本なら絶対に資格が求められるような大型打ち上げ花火をマンションの中庭で!道路のど真ん中で!

 なんでも花火の爆発が古い年の悪運を吹き飛ばしてくれるらしく、派手であればあるほど縁起が良いのだとか。打ち上げている人に聞いたところ、この日の花火代は500人民元。日本円に換算すると約8,000円ですが、現地の外資系企業に勤めるサラリーマンの月収が2,000人民元前後だというのですから、月収の4分の1を打ち上げちゃうという豪気っぷりです。オレたちとは金の使い方が違うよな・・とつぶやきつつ、花火の煙に目はちくちく。爆音に電話もかけられず、寝るにも寝られず、台湾単身赴任者の新年は明けていくのでした・・。

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