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台北日和

2007年1月23日

夜のピクニック

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 夜市のにぎわいが示すように、台湾の人たちは本当に宵っ張り。早朝まで経営するレストランや飲み屋、温泉はもちろん、映画だって真夜中スタートの回があるほど。そして隠れた人気レジャーが、夜のピクニックなんです。

 「台湾の人っていつ眠るの?」と首を傾げたくなるほど、夜がふければふけるほど、盛り場に繰り出す人の数が増えていきます。士林夜市に代表される夜市はもちろん、24時間経営の飲茶屋さんに、早朝が一番にぎわうお粥屋さん。映画だって最終回は23時台のスタートで、映画館によっては真夜中の1時や2時でも上映することもあるんです。この超夜型国家になった大きな理由はやはり亜熱帯の気候にあるようで、かつて冷房など無かった時代に、日が沈んで涼しくなった時間帯から皆、活動をはじめたことがはじまりのよう。その後、クーラーや車の普及により、真昼でもショッピングやレジャーを楽しめるようになりましたが、長年の習慣はそう簡単に抜けるわけがなく、宵っ張り生活に拍車がかかっただけのようですよ。

 おもしろいのが特に夏場、「これからピクニックへ行こう」と台湾人の友人から誘いが多々あること。夜の8時からピクニック?よい子はそろそろ寝る時間でしょう〜と思いきや、迎えに来た車には小学生や幼稚園の子供もちゃっかり同乗。共働き家庭が多い台湾では夜こそが家族団らんに重要な時間とのことで、週末の夜市では真夜中だというのに、ゲームや屋台料理を楽しむ親子の姿を見かけるのは珍しくありません。ピクニック会場には夜景がきれいで、駐車場が完備されている河岸などが人気で、最近の人気は關渡宮近くの藍色公路船着場で、川面に反射する夜景の美しさと、遊具がそろった公園があることから特に家族連れに好まれているようです。台湾最大手の自転車メーカーGIANTが経営するレンタルサイクルショップもあり、同メーカーの自転車が150元〜(4時間)で借りられるほか、グッズを購入することもできます。

 ピクニックといえども特別なことをするわけではなく、コンビニなどで買ったスナックをつまみながらおしゃべりをする程度ですが、暗闇が気持ちをほぐしてくれるのか、なんとはなしに優しく、人にも、自分に対しても正直な気持ちになるような気がします。南国ならではの夜のピクニック、ぜひお試しあれ。

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