| 2006年9月6日 | ||
| 山中に眠る 日本海軍の碑 | ||
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台北市内から気軽に行けるハイキングエリアとして、人気急上昇中の石門・尖山湖。多くのハイカーでにぎわう登山道から少し山中に入ったところに、日本海軍の兵隊さんたちを祀る慰霊碑が静かにたたずんでいます。
座り仕事は腰に悪いよー、とにかく歩きなさい!との中医のアドバイスを受け、漢方生活と平行し、週末のハイキングに余念が無い記者ですが、前回の二子坪遊歩道に続き、今回は台北県は石門郷まで足を伸ばしてみました。ちょっと交通不便なエリアではあるのですが、青山瀑布と呼ばれる高さ50mの大きな滝があり、暑い時期の散策にはぴったり。金山温泉も近く、山で汗をかいたらその足で温泉に直行できる、へたれハイカーにはうれしいロケーションなのです。 しかしその山中で、日本と台湾の歴史を考えさせる、1つの慰霊碑に出会いました。高さ2mほどの碑に彫られているのはイカリのマークと、「海軍将士戦死の史」の文字。裏には亡くなった七名の方の名前が刻まれています。碑の横に置かれたプレートによると、台湾が日本に統治されていた昭和12年の11月26日、中国大陸へ派遣されていた日本海軍の軍用機が台湾へ戻る際に、視界不良のためこの地に墜落。乗っていた7名全員が命を落としました。その1年後に慰霊碑が建立されたのですが、次第にその存在は忘れられ、戦後は訪れる人もいない期間が長く続いたそう。 しかし1999年、このエリアの観光開発を進めるに当たって、慰霊碑の存在が知られるようになり、台北県政府の主導により人海戦術による捜査が開始。半世紀ぶりに発見された慰霊碑は歴史の証人としてきれいに整備され、由来を知らせる日本語と中国語のプレートも設置。ふもとから碑への立派な登山道も整備されました。 かつて台湾には日本の統治時代をしのばせる多くの碑や建物があったそうですが、戦後、その大半は破壊されています。統治された側としては複雑な思いもあり、軍人の慰霊碑なんぞ・・と思うこともあるでしょうが、それをあえて保存してくれた台湾の人々は、つくづく懐が深いなぁ・・と思います。そしてまた思いをはせるのは、故郷へ帰ることなく、この地で命を落とした日本の兵隊さんたちについて。普段はのん気な台湾生活ですが、歴史や人の思いについて、深く考えさせられる不意打ちに出会うことが時々あります。この慰霊碑との出会いも、そのひとつでした。 と、しみじみしたところでハイキングルートの説明は・・また次回! 【海軍将士戦死の史】 住所:台北県石門郷 尖山湖歩道登山道より山道を15分ほど 交通:台北市内より車で約1時間半 |
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