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台北日和 2005年12月22日
國立歴史博物館 海洋台灣展

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 島国台湾では、人もモノも文化もはるばる海を越えてやってきます。そんな海と台湾との関係を考察する特別展が、國立歴史博物館でスタート。戦前の定期航路のパンフレットなど、珍しい資料が目白押しですよ。

 台湾で一番人気の神様と言えば、媽祖。かつて中国の福建省に実在した女性で、子供の頃から霊力を持ち、没後は海の安全を守る神様になったと伝えられています。台湾ではいたるところで媽祖を祀る祠や廟を見かけますが、それは人々と海が密接な関係にある証拠。なにせ台湾は四方が海。飛行機が一般的になるつい最近まで、台湾へ渡るには船に頼るしかなかったのですから、航海の神様も自ずと人気ものになるというわけです。

 そんな台湾と海との関係をテーマにした『海洋台灣−人民與島嶼的對話』展が、12月20日〜2006年2月5日の期間、歴史博物館で開催されています。会場には媽祖像、古地図、海図をはじめ、原住民の木船、漁民の大漁旗など、海に関する資料が目白押し。中央の部屋に展示された清の時代の原住民絵巻は、故宮級の貴重な品なのだそう。要チェックです。また、戦前の日本〜台湾定期航路のパンフレットやポスター、台湾から日本へ輸出された缶詰のラベルなど、レトロ好きにはたまらない品も充実していましたよ。

 しかし惜しいのは、展示品の説明がほとんどないこと。展示品に添えられたプレートには題名とおおよその年代が書かれているだけで、由来や台湾の歴史における位置づけなどが、この分野の知識が無い人にはよくわからないのですよ。21日に開催されたプレス発表会では、資料提供者から直接説明を聞くことができ、展示品のすばらしさが実感できただけに、この説明不足はなんとも残念。まだスタートしたばかりの特別展ですので、今後、説明が充実することを祈るばかりです。

【國立歴史博物館】
住所:台北市南海路49號
電話:(02)2361-0270
開放時間:10:00〜18:00
休園:毎週月曜日(ただし祝日の場合は翌日が休園)、旧暦大晦日と1月1日
料金:20元(12才以下、学生、団体は10元)
交通:MRT「中正紀念堂」駅から徒歩10分
HP:http://www.nmh.gov.tw/
※「海洋台灣展」は2005年12月20日〜2006年2月5日

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