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台北日和 2005年12月19日
作家モノでお食事を 鶯歌 富貴陶園

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 陶器の街として名高い鶯歌。見るだけではなく使うことによって陶器を身近に感じてもらおうと、台湾人陶芸家の作品で料理を提供するレストランやカフェが増えています。今回ご紹介する富貴陶園はその代表。美術館のようなレストランです。

 台北市内から列車で30分ほどの場所にある鶯歌は、古い歴史を持つ陶器の街。大量生産品や輸入品に押され街は活気を失った時期もありましたが、ショッピングストリート「陶瓷老街」の整備や、「鶯歌陶瓷博物館」の開館などに後押しされ、今では台北近郊を代表する観光地に生まれ変わりました。週末ともなると、買い物を楽しむお客さんで老街は大にぎわいです。しかし“食器にこだわる”習慣がない台湾では、安価なものはまだしも、それなりのお値段がする作家モノを扱うショップは苦戦している模様。外食がメインのお国柄ですので、家庭用の食器をわざわざ買ってはくれないのだとか。

 そんな中、少しでも陶器にふれあい、良さを知ってもらおうと、作家モノの食器で料理を提供するレストランやカフェが登場しています。その中でも代表的な存在が富貴陶園で、作品を扱う陶芸家の数は数十名。食器をはじめ、テーブル上の花瓶、店内いたるところに飾られたオブジェ、トイレの手洗い鉢に至るまで全てが美しい陶芸作品で、木を多用した室内のインテリアにしっくりとなじんでいます。そして料理の盛り付けも芸術的。サバの味噌煮も空色のお皿に乗せて、お花を添えればあっと言う間におもてなし料理に大変身。あら、これはステキねと、料理が供されたお皿の作家名をメモしていくマダムも多いのだとか。ボリュームたっぷりの創作料理定食が260元から、ドリンクが90元からと、お値段もリーズナブル。夏にはガーデンカフェもオープンするそうですよ。

 レストランにはギャラリーが併設されており、台湾を代表する陶芸家の作品が展示販売されています。民間のギャラリーとしては国内では有数の規模だそうですので、焼き物にご興味がある方は足を運ばれることをオススメ。きっと、日本へ連れて帰りたい作品に出会えますよ。

【富貴陶園】
住所:台北縣(現新北市)鶯歌鎮重慶街96-98號
電話:(02)2670-3999
営業時間:10:30〜20:00(無休)
交通:鶯歌駅から徒歩約15分
HP:http://www.fugui.idv.tw/
※陶瓷老街に支店あり

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