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台北日和 2005年10月11日
おめでとう!台湾の訂婚禮

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 若い人でも古くからの習慣を守る傾向にある台湾で、結婚式など人生のセレモニーとなると大忙し。日本の結納にあたる「訂婚禮」もその中の1つです。贈り物や行為の1つ1つにいろいろな意味があるようですよ。

 訂婚禮は女性方の家で行われます。この日、女性方の家族は朝早くから拝拝(お祈り)をしたり、おもてなしの準備をしたりとてんてこ舞い。そんな中、男性方が家族や親戚と共に家までやって来ると、爆竹を鳴らしてその訪問を女性方の家族に知らせます。爆竹で到着を知らせるとはなんともドラマチック。ちなみに訪れる男性方の人数は、台湾では縁起がよいとされる偶数でなければいけないそうです。

 男性は六様禮と呼ばれる6つの贈り物を携えてやってきます。六様禮の中の「米香餅」は女性に「なんて頼りになる旦那様なの」と思わせる力を持つお菓子。また「龍眼乾」は男性の眼を意味していて、「もう君以外の女性には見向きもしないよ」という気持ちを表しているのだとか。婚約者の女性は、この2つしか食べられないそうです。

 男性がやって来ると、いよいよきれいにドレスアップした女性の登場。女性は「きれいねぇ」という言葉に嬉しそうに微笑みながら、未来の家族1人1人に甜茶をふるまいます。お茶を飲み終わると、再び女性が登場して茶杯を集めていくのですが、なんと空のはずの茶杯には紅包(ご祝儀)が入れられていました。

 さて、ここで男性より女性へ指輪が贈られます。緊張した面持ちで指輪をはめてあげている男性。見ると指輪は指の根元まできっちりはめられていません。サイズのオーダーミスか?それとも緊張しすぎているの?と思いきや、これも意味があるそうで、指輪を最後まできっちりはめると、結婚後は旦那さんに束縛されるようになってしまうから、第1関節の辺りまでで止めるということでした。さらに将来のお姑さんが女性に金のイヤリングやネックレスをつけてあげ、これで息子の婚約者と面識ができた、ということになるそうです。

 最後は男性の父親から女性の父親へ分厚い紅包が渡され、訂婚禮はほぼ終了。本当は他に興味深い風習がたくさんあったのですが、多すぎて1度にご紹介できませんでした。また機会があればということで・・・。

 最後になりましたが、この日の取材を快諾してくださった本日の主人公である張さん、高さん、並びにご両家の皆様、ありがとうございました。そして心よりお祝い申し上げます。

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