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台北日和 2005年8月19日
台中 梅、ふりかけますか?
 そりゃまぁ梅が夏ばてに効果ありってのは知ってるけど、何にでもかけりゃいいってもんないでしょ・・・とつぶやいてしまったのは、台中の揚げ物屋台の前。フライドポテトやチキンのから揚げなど、全てに「梅、ふりかけますか?」って聞いてくれるのです。

 え、梅風味っておいしそうじゃないという方は、ご用心。日本のいわゆる梅風味、ゆかりのふりかけや、梅風味のドレッシングなどを思い浮かべてはいけません。酸っぱさが先立つ日本の梅に対し、台湾の梅は甘さが基本。茶梅酸梅湯を味わったことがある方ならご存知でしょうが、とにかく甘い味付けがデフォルトなんですよ。梅干も水あめやハチミツに漬け込んで作られているので、「お、台湾でも梅干ってあるじゃん」と知らずに買って、ホカホカご飯の上に乗せて後悔した人は数知れず。いえ、決して台湾の梅干の味がどうっていうわけではなく、そういうものだと知って食べるとたいそうおいしいのですが、とにかく、日本の梅とは違うってことを理解していただきたいのです。

 さて話は戻ってその屋台ですが、発見したのは台中の芸術街。手作り眼鏡の工房や、小雨的兒子のブティックを取材後、小腹が空いたからフライドポテトでもと注文したところ、梅をかける?と聞かれて一瞬、フリーズ。梅スパイスをかがせてもらうと、これはまぎれもなく甘いはず。しかもチープな梅菓子にありがちなケミカル風味に間違いありません。すかさず断ろうと思いましたが、看板には「今までには無い新食感!はじめての体験ができるよ」と書かれているじゃありませんか。しかも「夏ばてにぴったり、梅の新しい味わい」とも。屋台のお兄ちゃんは自信まんまん、フライドチキンだって、イカフライだって、オニオンリングだって、この特製梅スパイスをかければ、抜群の味になるんだよと目を輝かせてPRしてくれます。そこまで言われりゃ、かけてもらおうじゃないかと承諾しましたが、結果はご想像の通り。駄菓子のようなケミカルな甘みに加え、ポテトが・・・ジャガイモじゃなく、ただでさえ甘い紫芋だったんですよ。見事なまでの甘さ二重奏に、すっかりノックアウトされてしまいました。

 この梅ふりかけ屋台、台中を中心に全国に広がりつつあるようで、噂では台北の士林夜市にも出現したとか。見かけたらぜひ新食感の初体験をお試しください。

【梅ふりかけ屋台】
住所:台中縣龍井郷藝術街
交通:台中駅から車で約20分

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