旅々台北.com
台北日和 2005年8月12日
日本時代に思いをよせて・・ 台中 熱蘭遮城
 「日本製品はね、何十年たっても修理をして使えるからいいんだよ」と語るのは、台中にある骨董品店のオヤジさん。店内には100歳を超えるキャッシュレジスターや、古い掛時計など、骨董好きなら喉から手がでそうな貴重な品がぎっしり。そんなお店から、一枚の写真を託されました。

 台湾で見つけやすそうで見つけにくいのが骨董品、特に日本統治時代の商品を扱うお店です。台北にも「昭和町文物市集」という骨董品街がありますが、店頭に並ぶ商品の大半は戦後のもの。戦前の品は愛好家たちのネットワーク間で取引され、一般の市場に出回ることは少ないのだそう。台中の芸術街に店を構える熱蘭遮城のオヤジさんもそんな愛好家の1人です。「日本製品は修理をすれば何十年も使えるから、田舎ではまだ現役でさ。なかなか売ってくれる人がいないんだよね。それがいいんだけどさ。」と苦笑いをしつつ、コレクションを紹介してくれます。オヤジさんの一番の自慢は、100年以上前に造られた金属製のキャッシュレジスター。計算機能はさすがに失われていますが、つり銭入れとして今も活躍中。小銭置き台は大理石製と風格あるデザインで、台北などの大きなデパートで使われていたのではないかと推測しています。もうひとつの自慢は、金属製のバッヂ。会社の社員章や、記念バッヂなど、日本時代に造られたものなら何でも問わずで収集しているそうで、商店の創業○年記念バッヂなんてのもありましたよ。記者も熱意につられて鳥のマークがカワイイ“大日本太子会 正会員章”を買ってしまいましたが、こちらはどのような団体だったのでしょうか。このほかにも古銭や食器、仏像など、戦前、戦後を問わずあらゆる商品が目白押しでした。

 ところでオヤジさんより、一枚の写真を託されました。学生服と軍服(?)を着た2人の若い男性が写るセピア色の写真で、裏には「昭和十八年十二月撮影 E君に贈る。兄貴のアパート前にて A」と書いてあります(プライバシーのため、名前は伏せています)。日本に住むAさんが、当時台湾に住んでいたE君に郵送した写真のようですが、ぜひ持ち主、送り主の方にお返ししたいとのこと。後ろに写っている看板には、アパート名らしき位置に「衣笠」、住所らしきところには「北野一・・」と読めます。ご本人または関係者の方、より詳しい情報をご希望の方がいらっしゃいましたら、ぜひ旅々台北までご一報ください。

【熱蘭遮城】
住所:台中縣龍井郷藝術街62號
電話:(04)2632-5478
営業時間:13:00〜22:00
休業日:毎週月曜日

※8月15〜17日はお盆休みのため、台北日和の更新はお休みさせていただきます。

[バックナンバー]