旅々台北.com
台北日和 2005年7月21日
名山公園
 今まで、台北日和でご紹介してきた公園は数知れず。遊びながら科学に親しめる美崙科学公園や、巨大な迷路が楽しい新生公園など、ユニークな公園をご紹介してきましたが、本日はちょっとまじめに?!歴史あふれる公園をご紹介します。

 紀元前の人骨が見られる芝山岩文化史蹟公園、こちらのちょうど道を挟んだお向かいにあるのが、本日ご紹介する「名山公園」です。この芝山あたりには、芝山公園を中心に、緑豊かな自然と歴史が両方楽しめるエリアとして、親子連れなどにも人気のスポットです。雙渓河沿いに広がる名山公園は、決して大きくはありませんが、広場にそびえる大きな石壁に圧倒されてしまうことでしょう。

 公園に入る前から、高さ約3メートルの石壁が広場にどーんとそびえる姿が確認されます。この石壁、文字がいっぱい書いてあり不思議だったのですが、刻まれているのは「芝山合約碑記」だとか。その内容は、清の時代にかの地の名士達が、豊富な資源を誇る芝山の樹木を伐採するのを禁止した約束の碑なのだそう。今でいう、環境保護林契約書みたいなものでしょう。ちなみにこの石壁は、士林エリア名産の●哩岩という石で作られているそうですよ。環境保護をうたった石碑がメインとだけあり、この公園は自然な姿を活かした作りが大切にされています。公園内は、整備されすぎることなく、いたるところに、大きな岩がごろごろとしていて、ちょっとしたオブジェ風?になっています。

 そして、そのオブジェの一環?と思ってしまったのが、公園の片隅に円形状に掘り下げられたところに鎮座している「石馬」。この「石馬」実は、芝山岩惠濟宮に祀られている主神、開■聖王が乗っていたものだとの言い伝えがあるんだそう。その昔、芝山のある士林地区を拠点としていた■州人と、(今の萬華エリア)を拠点とした泉州人の抗争が激しかったときには、■州人の神様、開■聖王が颯爽と石馬に乗ってあらわれ、■州人を救ったという伝説もあるんだそうですよ。

 見かけはちょっと地味な公園ですが、作り過ぎない自然美溢れる姿と、士林エリアの伝説、名産、自然を大切にといった地元の人のメッセージが感じられる暖かい公園なので、機会があればちょっと足を踏み入れてみてくださいね。

●=口へんに其
■=さんずいに章

【名山公園】
住所:台北市至誠路一段215號
電話:(02)2861-6533(※陽明山公園管理所)
交通:MRT芝山駅から車で約5分

[バックナンバー]