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台北日和 2005年6月30日
花蓮 名物にうまいものあり! 液香扁食店

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 名物にうまいもの無したぁ申しますが、ここ台湾ではそれが外れる可能性大。今回ご紹介するワンタン店は、花蓮を代表する名物店。前総統も通ったという有名店なのですが、これがまた、うまいんですよっ!

 タクシーの運ちゃんに「ワンタンの・・」と言っただけで、はいはい、ここでしょーとすかさず車を向けてくれるほど、液香扁食店は有名なお店。台北に鼎泰豐あれば、花蓮に液香扁食店ありと言われるほどの存在です。そうだと言うのに、店構えは極めて質素。知らなければ通り過ぎてしまいそうな、普通の食堂のような愛想の無い店構えです。雑誌やガイドブックの紹介記事を貼り付けたりもせず、宣伝っぽいものといえば看板に書かれた「七十年老店(創業70年の老舗)」という文字だけ。

 しかし店内に目をやれば、ここが人気店であることは自ずとわかるはず。オープンキッチンには山のようなひき肉を前に、目にも止まらぬスピードでワンタンを包んでいくおばちゃん。どんぶりを30個ほどずらりと並べ、ひたすらスープを注いでいくおっちゃん、そして途切れることのないお客さんの列。メニューはワンタンスープ(50元)のみで、野菜炒めぐらい欲しいところですが、店にはメニュー自体がありません。ワンタン一筋70年間かぁとつぶやきつつ、金魚型に包まれたワンタンをかじると、中からは濃厚な豚肉の味わいがじわり。断面からは肉以外のなにも見えないのですが、この味の濃さはどこから来るのかと、思わずワンタンを解体しそうになります。スープはセロリのさわやかな苦味と、揚げニンニクの香ばしさがアクセントとなり、1滴も残さず飲み干してしまうほど。ワンタンの1個、1個は小さめなのですが、食べ終わる頃にはおなかいっぱい。美味しいものを食べた・・という満足感に、思わず笑みがこみあげてくることでしょう。

 店内の壁には、セピア色の古い写真がさりげなく飾られています。そこに写っているのは、故・蒋経国総統。このお店のワンタンが大好きで、よく台北から車を飛ばして来ていたのだとか。お坊さんも飛んでくるというスープがありますが、こちらは総統も飛んでくるワンタンスープ。ぜひその味を確認しに花蓮へ行ってみてくださいね。

【液香扁食店】
住所:花蓮市信義路42號
電話:(03)832-6761
営業時間:9:00〜23:00(売り切れの場合は、早めに閉店することもあり)
休日:不定期
交通:花蓮駅から車で約10分

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