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台北日和 2005年5月18日
二二八和平公園の鳥居?!
黄氏節孝坊と急公好義坊
 日本の鳥居に似た石造り門、台湾の街中でも時折みかけるのですが、神社でもないのになんだろう?と不思議に思ったことありませんか?二二八和平公園内にも2箇所あります。これ中国語では「牌坊」と呼ばれ、鳥居とはまた違うものなのです。

 「牌坊」とは、中国古来より、何かの功績を記念もしくは、徳のある人を讃えて作られたアーチのようなもの。その下を通るたびに人々がその功績や道徳心、忠義や美徳を思い出すように、とある種儒教の教えを広める意味もあり、儒教の道徳観念とも大きく関係しているのです。

黄氏節孝坊

急公好義坊
二二八和平公園内には、「黄氏節孝坊」と「急公好義坊」の二つがありますが、「黄氏節孝坊」は、16歳で富豪の王家霖に嫁ぎ、28歳の若さで夫を失ったあとずっと貞節を守り続けた黄氏をたたえて作られたもので、1882年に息子の黄天錫の手により東門内(今でいう総統府駐車場のところ)に建てられました。「急公好義坊」は、その昔まだ台南に中央政府が置かれていたころ、地元の裕福な貢生(学徒)洪謄雲が、長旅をして台南まで試験を受けに行くのが大変な北部の学生のために考棚(受験生の泊まる宿)を建設しようと土地や金銭を寄付したことをたたえ、1887年に作られたものです。

 ちなみに黄氏節孝坊の「節孝坊」は、一般的に貞節を守った人をたたえた「牌坊」であることを意味しますが、だからといって当時貞節を守る人が少なかったというわけではありません。通常、子供が成功したりお役人になったりした場合に「節孝坊」を作り、広く世の中に母親のことを知らせる機会が得られたようですよ。その建築費用は部分的に補助も出たそうで、こちらの「黄氏節孝坊」も、彼女が50歳のときの1870年に表彰されたとき受け取った30両の補助を元にしているのだとか。「節孝」の牌が掲げられたアーチは、台湾でもっともよく見受けられる4本の柱に3つの飾りスペースがある「四柱三間三樓」のスタイル。龍や麒麟の彫刻が美しいので、ぜひじっくりと見てみたいところです。

 急公好義坊の前には2対のコマイヌが鎮座しています。大きいほうは彫刻も緻密で威風堂々とした様子、小さいほうはミニ妖怪といった面持ちで愛嬌たっぷり。この小ささからもともとは欄干の柱の飾りとして作られたのではとも言われています。この黄氏節孝坊と急公好義坊、両方とも日本統治時代に公園内に移動され、その後3級古跡として指定されています。ちなみに二二八和平公園内北部には、明石元二郎総督のお墓に建てられていた鳥居もありますのでこちらもぜひチェックしてみてくださいね。

【二二八和平公園】
住所:台北市中正区凱達格蘭大通3號
交通:MRT台大醫院駅から徒歩約3分

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