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台北日和 2005年5月16日
中山教会
 台北の歓楽街、林森北路と長安東路の交差点にたたずむ、こぢんまりとした教会。黒い石と白壁のコントラストといい、ゴシック様式の教会といい、なんとも可愛らしい雰囲気でこの一角だけヨーロッパな雰囲気をかもし出しています。

 こちらの「中山教会」、実は市の古跡としても指定されている由緒ある建物で、日本人の手により建てられたものなのです。時をさかのぼること今から約90年前。この中山教会の前身である「台北聖公会大正町教会」が建てられたのは、日本統治時代の1917年のことでした。当時このあたりは大正町と呼ばれ、役人を初めとする日本人が多く住んでいたそうです。この「台北聖公会大正町教会」は、それらの日本人を対象に大橋麟太郎牧師により作られた教会です。戦後は、聖公会から長老教會の手にわたり、今でも多くの信者の心のより所として愛されています。

 この教会の特徴はなんと言ってもその建築様式。同時期に立てられた教会の中でもあまり類をみない、黒と白のコントラストが美しい、イギリスのゴシック建築の様式を採用しています。本館に鐘塔がくっついた形になっているのですが、この本館部分のほう、上からみると十字の形になっているんだそうですよ。(上からの画像をお見せできないのが残念)3階の鐘塔部分は、垂直様式とも呼ばれるイギリスゴシック建築の美が光ります。決して華美ではないのですが、白と黒のコントラスト、そして直線の切れ味のするどさが、全体的に華やかな感じをかもし出しています。石タイルと白壁の間には黒い線が入っており、これで一見タイル張りでなく、石造りの重厚な建物に見えるように作られているのだそう。ふむふむ、いわれてみればなるほどですね。

 教会内部は、これまた白壁に黒のコントラストが印象的な木造建築となっています。決して大きくはないのですが、古いオルガンに、あたりに漂う厳かな雰囲気が荘厳です。とはいえ、敬虔な信者の方が入れ替わりたちかわり訪れていて、また本館ではサークル活動なども行われておりアットホームな感じ。今でも多くの信者に大切に守られているのがひしひしと感じられます。その可愛らしい概観は、映画の中でもロケ地としても人気だそうで、中には記念写真を撮りにくる観光客もいるとか。一度のぞいてみてはいかがですか?

【中山教会】
住所:台北市林森北路62號
電話:(02)2551-8480
交通:MRT中山駅から徒歩約10分

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