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台北日和 2005年4月14日
淡水 滬尾砲台
 かつて台湾で一番美しい夕日が鑑賞できると言われたのが、ここ淡水の滬尾砲台。フランス軍の艦隊を見張るために建設されただけあり、海も淡水河も一望に見渡せる、まさに最高のビューポイントにあるんです。

 いまや人気の観光スポットとして、のん気な空気が流れている淡水ですが、かつては防衛上の重要拠点だった時代がありました。台湾海峡と台北をつなぐ淡水河の入り口に位置するため、敵の艦隊にここを突破されると台北が危機にさらされてしまうのです。そのため17世紀にこの地を訪れたスペインをはじめ、オランダ、イギリスなど各国の軍隊が、見はらしが良い丘の上に城砦や監視台を設けました。人気観光スポットとしてもおなじみの紅毛城も、1629年にスペイン軍が建造した要塞がベースになっているんですよ。

 1884年に勃発した清とフランス軍の戦争(中法戦争)では淡水が戦場となり、苦渋をなめた清政府は、戦後、砲台の建設を命令しました。1886年に竣工した滬尾砲台は、台湾海峡と淡水河を見下ろす小高い丘の上にあり、河口を往来する船の様子が一望に見渡せます。淡水といえば夕日の町。その淡水で最も美しい夕日を見られる、すなわち台湾一美しい夕日の鑑賞スポットとして評判だったのだとか。ちなみに隣には、海を見ながらプレーができると評判の名門台湾ゴルフクラブ(淡水ゴルフ場)があります。

 ドイツ人の指導により建設されたこの砲台は長方形の形をしており、英国アームストロング社製の12インチ砲、10インチ砲が各1門、ドイツのクルップ社製8インチ砲が2門備え付けられていましたが、現在は砲座跡が残るだけです。しかし2級古跡に指定され、整備に力を入れているだけあり、入り口の上に彫られた「北門鎖鑰」の文字や兵舎、兵舎の上に取り付けられた通気孔など、ほぼ当時の様子を保っています。砲台内部は開放されており、戦前の写真などが展示されています。建物の壁の厚さを見れば、この砲台がいかに堅牢に作られているのか実感できることでしょう。

 周囲は公園として整備され、かっこうの散歩コースになっています。木々が生い茂っているため、海や河口を眺めることは難しいのですが、そのおかげで市内の喧騒からは切り離された昔へタイムスリップしたような、静かな空気を楽しむことができるんですよ。

【淡水 滬尾砲台】
住所:台北県淡水鎮中正路一段 6巷31号
交通:MRT淡水駅から車で約10分
開放時間:9:30〜18:00
入場料:20元

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