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台北日和 2005年2月14日
一般家庭の年菜(おせち料理)

 旧正月で一番盛り上がりを見せるのが大晦日。台湾では、大晦日の夜に家族皆が集まり、日本でいうなれば「おせち料理」に当たる「年菜(年夜飯ともいう)」を食べるのが慣わしです。さて、この年菜、いったいどんなものか気になりませんか?

 日本のおせち料理には、子孫繁栄にと数の子を、1年中健康にまめに暮らせるようにと黒豆を、と縁起のよい食べ物のオンパレードなわけですが、こちら台湾でもそれは同じこと。大根餅や、魚団子のスープ、アワビ料理、鶏料理、豚料理など縁起のよいとされる食べ物は必ず年菜の食卓を飾ります。(詳しくは台北遊透隊迪化街特集をご覧ください。)では、実際に一般的な台湾人家庭ではどんな年菜をいただいているのでしょう。ここで記者の家庭の年菜をご紹介いたしましょう。

大根餅

 刺身にカラスミ、イセエビ鍋にアワビ料理、ずらーり食卓に並んだそれは、年菜というより思いっきりシーフードスペシャルディナー。が、さすが、台湾人ママ。それぞれにちゃんと縁起もののメニューが並んでいます。たとえば「団欒」を意味するナベ料理は、豪華イセエビ鍋にて。しかもその中に団子の丸さが家内円満とつながる魚団子もふんだんに入っています。台湾語で幸先がいいという意味と同じ発音になる大根も、前日からたっぷりと作られているお手製大根餅でぬかりなし。財運アップになるという餃子は、今年は包むのが面倒だったためリタイア。でも、餃子は台湾南部だと年菜では食べないらしいので、これはいいとしましょう。そして、丸ごとのチキンを煮込んだチキンと人参の漢方煮。頭から足の先まで丸ごと1羽を使用した鶏料理は、家族みんなに福が訪れますようにという意味があるのだとか。記者の家庭でも、トサカから爪の先までぜーんぶ丸ごと使用したチキン煮込みでしたよ。開運を意味するアワビ料理ももちろん顔を並べています。そして今年ダントツに多かった食材が、なんといっても魚。刺身の盛り合わせに鍋料理の具に、蒸し魚に、焼き魚に、と、いたるところに魚あり。

 というのも、数あるご馳走のなかで、唯一全部平らげてはいけないのが魚。余裕があるという中国語の発音と魚の発音が同じことから、魚をわざと残すと新しい1年は余裕のある年が過ごせるといわれているんですよ。って、ここまであったら食べきれませんって。と思ったときに頭をよぎったのが去年の大晦日のこと・・・。魚好きの記者は、年菜の魚にそういう大事な意味があるとは知らず、もう少しで全部平らげそうになってしまったのです。そうか、だから今年はこんなにも魚料理が用意されたのですね。みなさん、もし台湾人の家庭に年菜をお呼ばれする機会があったら、決して魚を全部食べてしまわないに、くれぐれもご注意くださいませね。


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