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「蟹港」とも呼ばれる富基漁港は、台北市内から車で1時間ほどと、ドライブがてらシーフードを食べに行くのに人気のスポット。約1年半ぶりに、再訪してみると・・・
目の前にそびえ立つのは巨大なコンクリートの固まりに、山のように積み上げられたテトラポット。護岸工事がはじまったそうで、かつては多くの釣り人が糸をたらしていた防波堤には人もまばら。寂しく、北風が吹いています。しかし、風に乗って聞こえてくるのは、にぎやかな人寄せの声。よかった、人気のシーフードレストラン街は健在のよう。工事をしているのは、魚市場やレストラン街から少し離れた場所に留まっているようです。
レストラン街へ向かう小道の左右には、地元でとれたばかりの新鮮野菜や、ちょっとしたスナックを売る小屋が並んでいます。夏場は大人気のアイスクリームや、ラムネのお店の前はさすがに人は少なく、一番人気だったのが「炭●地瓜」、焼き芋のお店。 どうやら台湾では石ではなく、炭火でおイモを焼くのが一般的のよう。福州元祖胡椒餅のお店で見かけたような、白い石釜が並び、フタを開けると中から白い湯気が勢い良く立ち昇り、それだけで心が温まる気がします。大人の握りこぶし二つ分ぐらいの大きさで、お値段は30元ほど。黄金色に輝くおイモは、子供の頃に食べたような素朴な甘さでした。
焼き芋を片手に魚市場をぶらつき、漁港に戻ると網を修理する漁師さんたちの姿が。夕日を背にもくもくと手を動かす彼らの姿は、短いけれど、確実にそこにある台湾の冬を象徴しているような、どこかせつない風景。ひたすらに手を動かすことで、この寒さを忘れようかとしているようです。
冬きたりなば、春遠からじ。台湾に春が来るのは、もう少し先のようです。
※●=火へんに考
【富貴漁港】
住所:台北県石門郷富基漁港
交通:台北市内より車で約1時間
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