旅々台北.com
台北日和 2004年12月1日
台南 大南門

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 戦乱の昔、中国の大きな街は、外敵の侵入を防ぐために、たいてい城壁で囲まれていました。古くからの史跡や遺構が多く残る台南には、台南もかつては城壁に守られていた証拠が残っています。

 台湾のオランダ統治時代が終わり、清朝時代の1725年、都市の防御のためまずは木製の柵でぐるりと街を囲むことから城壁の建設が始まりました。1730年代には、木の柵が煉瓦の城壁になり、街の出入り口である門の数も14門となりました。それらの門のなかでも一番立派だったのが、今回紹介する「大南門」なのです。

 街の正面玄関にあたる「大南門」は、1736年に完成し、外見が半月の形に似ているため「月城」といった別名も持っています。町の防御の要である城門は、出入りする人々のチェックが容易に行えるほかに、外敵の侵入を防ぐための工夫もこらされていました。その一つが、大南門の特徴的な構造である、外門と内門に分かれた二重構造です。大南門の外門と内門は、わざと一直線に配置されていないため、侵入者は回り道をしなくてはならず、それだけ進入を遅らせることができるようになっていました。さらに後の時代には、6基の大砲が据えられ、防御をより固めていた時代もありました。

 日本統治時代には、これらの城門や城壁の多くが、街の整備のため無くなりました。現在見ることができる大南門は、民国66年(1977年)に復元されたもので、周囲を「府城南門公園」として整備し、現在は台湾の第3級古墳に指定されています。門と城壁の一部の他に、2基の大砲も復元設置されており、当事の様子をうかがい知ることができます。

 大南門を観光に来たら、見逃して欲しくないものが、日本統治時代、街の整備時に街中から集められたという石碑が保存されている「大南門碑林」です。「大南門碑林」には、様々な時代の石碑が合計61基あり、歴史的価値が大変高いことで有名なのです。

【台南 大南門】
住所:台南市南門路34巷巷口
電話:(06)213-7325
開放時間:08:30 - 21:00
入場料:無料
交通:台南客運バス17、18番に乗り、建興國中駅で下車、南門路を歩いてすぐ

[バックナンバー]