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台北日和 2004年11月25日
晴光鍋貼専賣店

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 「信じられないほどおいしい!」「また絶対に来ます!」と、店内の壁一面に、びっしりと書かれた日本語メッセージ。旅行でハイになっていて、その勢いで書いちゃったの?と疑いたくもなるような、絶賛につぐ絶賛ばかりなのですが・・。

 そんな熱烈メッセージにあふれているのが、晴光市場にほど近い「晴光鍋貼専賣店」。"鍋貼(ガオティエ)"とは、焼き餃子のこと。台湾では餃子といえば水餃子を指し、焼き餃子はあまり好まれていなかったのですが、ここ数年、四海遊龍、八方雲集といった全国チェーンの登場により、一気にメジャーな存在に。こちら「晴光鍋貼専賣店」も当初はそういったチェーンに加盟していたのですが、オリジナルのおいしさを追求していくにつれ次第に評判のお店となり、数年前に独立したそうですよ。

 お店はいたってシンプルな造り。店頭の大きな鉄板にはいつも鍋貼がびっしりと並び、湯気が途切れることがありません。その後ろでは、せっせ、せっせと、餃子のアンを皮に包むおかみさんが。店員さんや常連客と、さかんにおしゃべりをしながら包んでいるのですが、その手さばきはまるで精密機械のよう。このお店の鍋貼は縦長の四角いタイプで、形を整えるのはさぞ難しそうなのですが、おかみさんは手元を見ることも無く、美しくピタリと四角い鍋貼を、これまたキッチリとトレーに並べて行きます。

 焼きたての鍋貼は10個で40元。パリッと焦げ目がついた皮を破ると、熱々のスープが飛び出し、湯気がふわ〜と立ち上ります。中身は極めてシンプルな、豚肉と野菜のみ。特にめずらしい具材が入っているわけでもないごく普通の鍋貼で、ちょっと味も薄いのですが、気がつくと10個はまたたくまに胃袋におさまり、追加注文をしようかと思う自分に気づくはず。なにか、体にじんわりとしみこむウマミがあり、それが箸を止まらなくしているのです。その秘密は?と意気込んで聞いてみるものの、「新鮮な豚肉を使っているだけよー」と涼しい顔で笑うおかみさん。いえ、絶対になにか秘密があるに違いありません。確かにこれから何度も通い、その秘密を嗅ぎ出してやる・・と思わせる、おいしさが堪能できるお店でありました。

※このお店は2010年11月に閉店しました。
【晴光鍋貼専賣店】
住所:台北市雙城街12号之3號
TEL:(02) 2591-9063
営業時間:11:00-22:00
交通:MRT民権西路駅より徒歩約10分

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