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台北日和 2004年11月9日
台南 孔子廟

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 台湾で代表的な孔子廟といえば台北の孔子廟と今回紹介する台南の孔子廟があります。しかし、台南の孔子廟は他と一味違うのです。

 儒教の祖として、古来より中国では絶大な尊敬を集めていた孔子。また「師曰く」といった出だしの論語などで、日本でもよく知られています。そういった尊敬に当たる偉人を廟に祀る習慣が古くから中国にはあり、オランダ統治から開放された清朝末期の1666年に、台湾で最初の孔子廟が、ここ台南に作られました。当時台南は、台湾における政治の中心であり、この孔子廟は台湾国内の最高学府として知られていました。門に記されている「全臺首學」という文字の意味は「台湾で最初の学校」という意味です。

 現在にいたるまでの300年以上の歳月の中で、この孔子廟は何度も改修を行われ、現在の孔子廟の形になったのは、日本統治下であった1917年の改修においてです。都市の区画整備のため、南門路が孔子廟の敷地を横切り、本来の入り口であった門はそのときに失われたり、いくつかの祠や扉が失われたりしました。現在使用されている入り口は、東西にある「東大成坊」と「西大成坊」と呼ばれる門です。多くの人は、ここが正式な入り口と思っていますが、本来は違ったようです。門の名前の「大成」というのは、孔子が「大成至聖先師」と呼ばれていたことから、名づけられた名前です。

 廟内には、孔子とその弟子達が奉られているほかに、清代から歴代12代の元首の額が飾られており、台湾内でもっとも額のそろった孔子廟としても知られています。現在は、国の第一級古跡として指定され、古くから伝わる楽器や文物などが保存されており、それらを間近で見ることができることも、この廟の大きな魅力です。また、毎年9月28日に行われる「孔子節」では、台北での祭典と同じように、台南市長が主祭官を勤め、古式にのっとった祭典が行われます。古代中国の楽器による雅楽や、民族衣装など荘厳で盛大な雰囲気なのだとか。

 建築当時の面影が色濃く残る台湾最古の孔子廟、台南での外せない観光スポットのひとつです。

【台南孔子廟】
住所:台南市南門路二號
入場料:大人25元(大成殿)
開放時間:8:30〜21:00 (大成殿は8:30〜17:30)
交通:台南客運バス17、18番乗車後、建興國中站で下車、南門路を歩いてすぐ。
参考:台北の孔子祭


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