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台北日和 2004年10月6日
九分 お面ギャラリー

 古めかしい建物が斜面にひしめき、情緒たっぷりの街「九分」。そんな九分の中に、おどろおどろしい、もといユニークなお面がたくさん飾られているギャラリーを見つけました。

 豎崎路を上った街の上、おイモの団子「芋圓」で有名な「阿柑姨芋圓」から少し下ったあたりに、奇妙なお面が飾られている「泥人呉」という看板がかかった建物が。窓にはリーゼント(?)風やサングラスをかけたお面が飾られていて、どれも形がどこか変です。裸電球の照らす薄暗い室内、ぼんやり見えるあやしげなお面の数々・・・入るべきか否かと悩んでいるうちに、入り口のおじさんに声をかけられ、ついつい中へ。

 入ってみると、室内の壁という壁の一面にお面がっ!普通の顔のお面もあるのですが、それ以外は、口が裂けていたり舌が伸びていたり頭が割れていたり顔中にタバコが突き刺さっていたり、とても不気味な造型。頭髪や髭なんかもつけてあって、芸が細かいなぁ・・というか不気味さ3割り増しといった感じで、ここで一人夜を明かすのは絶対にお断りだ!といった雰囲気を醸し出しています。

 壁にかかっているお面をよく見ると、お面のそばに名前が書いた紙が貼り付けてあり、どうやらこれらの奇妙なお面はそれぞれテーマがあって作られているようです。中にはマスクをつけて「沙士鬼(SARS鬼)」なんて名前のお面もあって、なるほどと思わせるものも。

 そんな鬼たちのお面の中には、なぜか台湾の人気アーティスト「JAY」こと「周杰倫」の名前の札が付いているものが混じっていました。うーん、似てなくもない・・かな・・(ちなみにJAYファンの某C記者は「ちがう!これはねずみ男だ!」と憤慨しておりました)。他には、メガネをかけた現総統のお面もありましたが、これは本物そっくり(実際に目にしたことはありませんが)に作ってありました。

 入り口で誘ってくれたおじさんの説明によると、こんなヘンテコなお面ばかり作っている作者の方は、実はもと料理人。小龍包を作っていて、遊びで小龍包に顔をつけてみたのが、この趣味(?)へのめりこむきっかけだったとか。

 一般の方でも、依頼すれば1500元3ヶ月で、自分の顔を作ってもらえます。ちなみに作者自身の顔も作られており、人となりがわかる良い出来でした。

*台湾では九分の"分"には「にんべん(イ)」がつきます。

【九分 泥人呉】
入場料:50元
場所:台北県瑞芳鎮豎崎路7-1号(九分國小下)
交通:基隆駅前バス停より金瓜石行きバスで約30分。九分バス停下車。


作者

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