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台北日和 2004年9月27日
花蓮 花蓮酒廠(花蓮醸造所)

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 美味しいお酒を作るには美味しいお米が必須。日本時代には「御用米」として日本皇室へお米を納めていたという花蓮では、いったいどんな美酒ができるのかと期待に胸をふくらまし行ってまいりました、花蓮酒廠!

 小さな島国台湾とはいえ、地方ごとにいろんな特色あるお酒が楽しめるってご存知でした?金門では高粱酒、埔里では紹興酒、南投では果実酒と、地方によりその得意とするお酒の種類もさまざまですが、御用米を納めていたほどの美味しいお米の産地花蓮では、やっぱり米酒がダントツ人気です。青い空と白い雲、豊かな自然ときれいな水に恵まれた花蓮でとれた良質のお米で作られたお酒は、芳醇な香りとやさしい味わいがすばらしく「XO級の米酒」と呼ばれているほどだとか。そんなお酒を作り出している花蓮酒廠は、1922年の設立で、実際に米酒の生産を開始した1940年から今まで休むことなく台湾一香り高い米酒を世に送り出し続けています。

 花蓮酒廠の内部は、米酒独特のいい香りが充満する中、年季の入った大きなタンクやパイプがずらりと並んでいます。その中には花蓮酒廠ご自慢の「減壓蒸餾機」もしっかり鎮座。この「減壓蒸餾機(減圧蒸留機)」、通常お酒の蒸留には100度必要なのですが、この蒸留機だと蒸留機内部の圧力を下げることにより、40度という低温で蒸留が可能になるという機械なのです。低温で蒸留すると、素材の味がより鮮明に出るほか、口当たりのまろやかなソフトなタイプのお酒ができるのだそう。さらに嬉しいことに飲んでも二日酔いになりにくいのです。この「減壓蒸餾機」のおかげで、花蓮の米酒が美酒としての名声を得ているといっても過言ではありませんね。

 すでに有名になった米酒以外にも、最近では花蓮独特の酒類を積極的に生産している模様。ここ花蓮酒廠では、粟から作った「小米酒」やフルーティな香りが特徴の「蓮香酒」といった、花蓮に多い原住民にちなんだお酒が多いのが特徴です。お酒のパッケージにも原住民がモチーフとして使用されていて、やさしいソフトな口当たりと共に、花蓮土産としても好評だとか。好評といえば、こちらの花蓮酒廠で行われているオリジナルラベルのサービスも見逃せません。お気に入りの写真を持参、または現場で写真を撮ってお好みのお酒を選ぶと、20分ほどでその写真をプリントしたオリジナルラベルのお酒が出来上がり(ラベル代20元)。旅の記念にあなたもお一つ作ってみては?

【花蓮 花蓮酒廠(花蓮醸造所)】
住所:花蓮市美工路6號
電話:(038)227151
※醸造所参観は事前に予約が必要です。参観料無料。
交通:花蓮駅よりタクシーで約25分


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