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台北日和 2004年9月1日
天開圖藝坊Page One Cafe
 世界一の高さを誇る台北101ビル。その4Fにある洋書店に、台湾初のベトナム式カフェを発見。巨大な本の山の奥にたたずむ、まさに隠れ家的カフェでした。

 「天開圖藝坊Page One Cafe」が隠れているのは、洋書店Page Oneの一角。Page Oneはシンガポール資本の書店で、台湾ではこの台北101店が一号店。2004年春に開店したばかりのニューフェースなのですが、総面積720坪、蔵書数は英中国語合わせて35万冊と、規模はダントツで台湾一。広い店内には床から天井までびっしりと本が詰まっており、本独特の紙の香りが、ぷーんと漂っています。わざと段差や仕切りを多くした店内を歩いていると、本の森にさまよいこんだような気分に。手にとってごらんよ・・おもしろいよ?と囁きかける本、そして本の山に、本好きならばここに住んでもいいと思うはず。日本語書籍は雑誌しか扱っていないのが、悲しいところですが・・。

 そんな本の誘惑に、翻弄された時に心を落ち着けられるのが「天開圖藝坊Page One Cafe」。アジアンテイストがテーマとのことで、水墨画や中東、ミャンマーの布が随所に飾られているのですが、しゃがむのに等しいほどの低いテーブルに低い椅子、これはまさしくベトナムカフェ。使われている食器もベトナムの安南焼で、乳白色のやわらかいベースに、鮮やかな赤や青でトンボや蓮が大胆に描かれている様子は、細密なデザインの中国茶器を見慣れた目にはとても新鮮です。

 一方、メニューのほうで“ベトナム”を感じさせるのはコーヒーぐらい。その他、日本の玉露、インドのチャイ、韓国の柚子茶に、インドネシアの餅菓子など、“アジアンテイストのカフェ”に相応しい、ある意味無節操な品揃えになっていますが、全て安南焼の食器で供されるのがご愛嬌。これでいただくと、玉露だろうが烏龍茶だろうが、どこかベトナムの味わいになってしまうんですよね。

 このカフェは読書会やイベントの会場ともなっており、取材の折には香港の女優、林憶蓮(サンディ・ラム)さんのエッセイサイン会の告知ポスターが貼られていました。

 しかし、このカフェの居心地のいいこと。高さ30cmほどの低い椅子に座り、限りなく目線が低くなるせいか、書店の中を忙しそうに歩く人々が、まるで別世界の存在のように思えてきます。そしてBGMの鳥の声に耳を傾ければ、魂はベトナムの森へ・・。ちょっとしたショートトリップが楽しめる、カフェでございました。

【天開圖藝坊Page One Cafe】
住所:台北市信義区市府路45號 台北101購物中心4F Pageone内
交通:MRT市政府駅からタクシー約5分市政府駅2番出口からシャトルバスが運行されています。
メニュー:ベトナムコーヒー120元、インドカレーセット200元など

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