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台北日和 2004年8月31日
中元節 拜拜の日
 旧暦の7月15日は、中華圏の三大節の一つ「中元節」の間でも最も重要な日、拜拜(お祈り)の日です。台湾でメジャーなのは、なんと言っても「基隆中元節」なのですが、この日は一般の家庭やお店でも、お供え物をしてお祈りをしている姿を見かけます。

 旧暦の7月は、鬼月とよばれ、あの世の門が開き鬼(亡くなった人の霊)が帰ってくる月とされています。この時期は、結婚やお店の開店、引越しなど祝い事を避け、お祈りの準備をします。お店やオフィスの前では机を並べそこにお菓子や果物をどっさりならべ、お線香をたき、あの世のお金(冥紙)を燃やし、霊を鎮めるため祈ります。

 旅々台北のオフィスが入っているビルでも、この日は入り口前に机を並べ、各オフィスの担当の人がお菓子やら果物やらカップ麺やらを供え、拜拜の準備をしていました。ちょうどお昼でも買いに行こうと、外に出ようとしていた私たちも、せっかくだからやってみなくては!ということで、いざ買出しに。本来お供え物には、チキンや豚肉などのご馳走がメインなのですが、ここはありあわせのお菓子で。お菓子といっても日本のお供え物のお菓子とは違い、専用のものは売られていません。スーパーなどでは、拜拜用に詰め合わせのお菓子も売られているようです。

 机の適当な場所に、先ほど買ってきたお菓子類を並べてとりあえず準備完了。ふと、横を見るとなぜか水の入ったバケツとタオル、それに歯ブラシが置いてあります。これもお供え物?と思いましたが、どうやらこれは帰ってくる霊達が身だしなみを整えられるように、という目的で置かれているようです。なんともうれしい心遣いです。

 さあ、やるか!と実際に拜拜をやってみようと思っても、作法などちんぷんかんぷんな我々。同じオフィスビルの方に、手順などを聞きながら進めていきました。

 まずは6本のお線香(日本のものと違って大きいです)に火をつけ、「普渡公」という神様にお祈りをします。お線香を体の前に構えてお祈りした後、三回礼をします。お供えものには、火のついたお線香をプスプスと刺しておきます。その20〜30分後に今度は、「好兄弟(帰ってくる霊のこと)」にお祈りをします。

 そして次はいよいよメインイベント(?)、あの世からやってくる霊たちのためにお金を燃やします。これにも順番があって、お祈りのときと同じように普渡公のため、次に好兄弟(鬼・霊のこと)のため、という順に燃やします。またお金は、紙が大きなものから順に燃やしていきます。

 というわけでじゃんじゃん燃やしていきます。ただ、この日は風が強く、炎や灰が舞い上がり、燃やしている場所にはなかなか近づくこともままならない状態。襲い来る炎に、火傷しかねない勢いです。みなさん逃げ腰になりつつも、なんとか燃やしていきます。最後に会社の名前を書いた旗を燃やしておしまいです。その頃には、スタッフ全員灰だらけに。

 今回は急なことだったため、準備が行き届かずあたふたしながらでしたが、来年はより盛大に行おうと誓い、すっかり煙くさくなった体をひきずりオフィスへ戻りました。

【中元節 拜拜の日】
旧暦7月15日台湾各地で行われます。
あの世のお金を燃やし祈る「拜拜」は、小規模なものならこの日以外でも時々見ることができます。

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