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ゆで小豆がたっぷり乗ったアイスは、サトウキビを使ったやさしい味わい。ギ・・ギギと歩くたびに床がなる古い木造家屋の縁側で、そんなアイスを食べていると、あぁ・・これぞ日本の夏。セミの声も風流よ・・って、ここは台湾ですってば!
しかしまぁ、そう勘違いするのも無理はないかもしれません。ここ花蓮の光復糖廠(光復製糖工場)が創業したのは1913年のこと。当時は「鹽水港製糖株式會社 花蓮港製糖所 大和工場」という仰々しい名称で、後に台東拓殖株式會社と合併。日本人により経営されていたこともあり、敷地内には従業員用の日本式家屋が建てられ、現在では和風旅館として一般の人でも宿泊することができるようになっています。
花蓮は台風の被害を受けやすく、日照時間も短いという土地柄ゆえ、農地には向いていないと言われていたのですが、砂糖の原料となる甘蔗、すなわちサトウキビを植えたところこれが大当たり。瞬く間に花蓮は台湾でも有数の生産地となり、鹽水港製糖をはじめとする大規模な製糖工場が林立。サトウキビを運搬するための専用鉄道までが引かれたというのですから、その規模もご想像いただけることでしょう。
戦後は「台灣糖業股●有限公司花蓮糖廠」と名称が変更され、台湾を代表する製糖工場として稼動していましたが、諸外国との競争激化により2002年に操業を停止。80年の歴史を終えました。現在ではレストラン、カフェ、庭園、和風旅館などが開放され、観光地としてにぎわっています。近い将来には、製糖工場や倉庫の見学や、砂糖作りの教室、農場生活体験など、さまざまなプログラムが計画されているそうで、こちらも楽しみですね。
そうそう、忘れてはいけないのが、名物の特製アイスクリーム。人口甘味料、香料などを一切使わない、自然素材100%のアイスクリームで、素朴な甘さがかえって新鮮な味わい。アズキ、ミルク、ストロベリーに卵黄など、メニュー数も30を越えているんですよ。
昭和の香りが色濃く残るこの工場で、ぜひレトロなアイスを味わってみてくださいね。
※…●はにんべんに分
【花蓮 台灣糖業・光復糖廠】
住所:花蓮縣光復郷大進村糖廠街19號
電話: (03)870-4125(内線524)
営業時間:9:00〜20:00
交通:花東線「光復駅」下車、徒歩10分
HP:http://www.hualiensugar.com.tw/index.php
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