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台北日和 2004年7月21日
永和 周國龍魚拓工作室

 女神風の白い彫刻のバックには、本物かと見まごうほどの巨大なマグロの造り物が、ざっぱーん!とショーウィンドーを飾り、ちらりと見える店内には、アールデコな噴水の周りをリアルな造りの魚達が取り巻いています。この素敵な組合せはいったい・・・。

 場所は、以前台北日和でもご紹介した永和芸術街 。タイル張りの綺麗に舗装されたアート街で、ひときわ目を引いたのが、このユニークなお店です。白い彫刻に本物とみまちがえるほどリアルに造りこまれた魚たち。今海からあがったよ!と言わんばかりのピッチピチでカラフルな魚たちは、こじんまりとした店内いっぱいをまるで周遊しているかのように、デコレーションされています。

 おおお、本物そっくりの魚オブジェを造るアーティストのアトリエだわ!とその精巧さに見入っていたのですが、看板を見て・・・。「周國龍魚拓工作室」・・・魚拓?魚拓って、魚を釣った人が記念に墨汁で魚の形を残しておくあれ?店内の奥様にお話をうかがってみると、もともとご主人が大の釣り好きで、釣った魚を魚拓にして記念に残しておくのが大好きだったとか。しかし蒸し暑い台湾では、魚拓にカビが生えたり、破れたりと、なかなか保存が大変。そこで手先が器用で彫刻もやっていたご主人が、20年前くらいから魚モチーフの木彫りを作り初め、さらには本物の魚を使用して、よりリアルな魚を作ることになっていったのだとか。試行錯誤の末にたどり着いた方法は、本物の魚を石膏で型をとり、それに軽くて着色もしやすいグラスファイバーを流し込んで乾燥させ、その後着色をしていくというもの。研究熱心なご主人の手により、今では今にも泳ぎだしそうなリアルで色鮮やかな魚たちが次々と生み出されるようになりました。

 ちなみに販売するときには、魚拓のように額縁にいれ、ちゃんと魚の名前、学名、サイズや重さ、釣れた場所や釣った人の名前なども入れてくれます。台湾の釣りキチさんもご用達のお店だそうで、自慢の魚が釣れたらここでリアル魚拓にしてもらうのだとか。マイ魚拓を作らなくても、店内でお気に入りの魚に出会ったら購入可能です。お値段は魚の大小、模様や色、形の複雑さにより応相談だそうですが、大体中くらいの大きさで、複雑でない柄?!の魚の場合、NT$16,000くらい。

 このこじんまりとしたアトリエでは、その製作過程や出来上がり品が一目瞭然で見ることができるのが楽しいところ。あまりにもリアルで、ついイカの匂いを嗅いでしまったり(あ、もちろん無臭でしたよ)、知らない魚の名前を当てっこしたりと、ちょっとした水族館のような楽しみ方もできます。近くにお寄りの際には、ぜひのぞいてみてくださいね。

【永和 周國龍魚拓工作室】
住所:台北県永和市博愛街16-7號1F
電話:(02)8923-8269
営業時間:12:00〜18:00ごろまで


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