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台北日和 2004年6月25日
淡水清水祖師廟 例祭

 真っ暗な夜空にマグネシウム光が炸裂し、黄金のお金が空を舞う。そして真っ白な煙から出現したのは、鋭い槍を持った3人の神様。顔には恐ろしげな隈取を施し、周囲の観客を鋭い眼光で睨みつけながら、次第にトランス状態に・・・。

 こ・・これが、本来のお祭りの姿なのかも・・と思わせてくれるのが、台湾の祭礼。神様に日頃のお礼を申し上げようと、観客に対する配慮も遠慮もなにもないお祝い具合はまさにあっぱれ、半端じゃありません。なめてかかると、火傷しますよ。物理的に。

 祭礼のメインイベントといえば、神様たちのパレード。旧暦5月5日(6月22日)端午節に淡水駅前で開催された清水祖師廟のパレードは、午後9時過ぎにスタート。地方の小さな廟の祭礼とは思えない、大規模なものでした。パレードを先導するのは氏子の花車。車上では鐘や太鼓を打ち鳴らし、ババババーーン!と、爆竹を周囲に投げつけ、勢いよく炸裂させながら通り過ぎるので、油断していると火傷の恐れが。近くで写真なんぞ撮影していると、もうこの時点で耳が半分聞こえなくなります。

 次に通るのが、露払い的な役割を持つ3人組の鬼神たち。突き刺さると確実に痛いであろう三又の槍を振り回し、神様のお通りを邪魔するヤツはいないかと鋭い目で周囲を睨みつけます。そんな鬼神を照らすのが、真っ白な光。まともに見ると目がくらむ、この・・白い光とシューという音は・・・確か昔、理科室で聞いたことがある・・・って、マグネシウム?マグネシウムって爆発しやすいから取り扱い要注意って・・。こちらの動揺を知ってか知らずか、氏子のおじさんはマグネシウム光を思いっきり振り回し、空に向かって投げるは黄金のお札。しかし充分にほぐれていないのか、お札が束ごと落ちてきます。頭に当たるとゴツッと音がし、かなり・・痛い。

 お次にやって来たのは、二人一組の獅子舞。二人と言っても、前後に二人じゃありませんよ。上下に二人です。地元のお祭りで、中国雑技団のようなパフォーマンスを見ることができ、こりゃ僥倖と思っていると、足元をちょこまか舞うちっちゃな獅子。中には幼稚園ぐらいの男の子。これはカワイイなぁ〜と、しゃがんで写真を撮っていると、ふと頭上に感じる圧迫感。おそるおそる目線をあげると・・・1mはあろうかという巨大な頭の神様が、賽銭箱をこちらに突き出していらっしゃいました。ええ、奉納させていただきましたとも・・100元札を。コインでは許されないような、目力を感じましたので・・。

 もうこのころになると、耳はガンガン、頭はクラクラ。しかも爆竹の灰で、体は真っ白。10時過ぎには逃げ出した記者ですが、当日は零時過ぎまでパレードが続き、ラストには巨大な花火が打ち上げられていたのを確認。周囲住民への配慮なんぞ感じられない、いさぎよさが素敵です。しかも本祭りは次の日だって言うじゃありませんか・・・。こんな気合が入ったお祭りが開催される淡水清水祖師廟とは?その謎はまた後日・・。

【淡水清水祖師廟 例祭】
住所:淡水鎮清水街87號
開催日:旧暦5月5〜6日(2004年6月22〜23日)


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