旅々台北.com
台北日和 2004年5月27日
淡水 新疆界

 台湾で2番目(※)のウィグル料理専門店が淡水にオープン!シェフはウィグル出身の、笑顔が素敵な若奥様。香辛料がよく利いた家庭料理を、リーズナブル価格で楽しめますよ。またメニューに無い料理のリクエストも大歓迎だそう。

 ウィグルってどこ?という方に軽くご説明。正式名称は新疆ウイグル自治区といい、場所は中国の北西部。ロシア、モンゴル、カザフスタンなどと国境を接し、首都のウルムチやトルファン、カシュガルなどは、かつてシルクロードの主要拠点でした。総面積は166万平方キロと、なんと日本の4倍以上。緑豊かな草原や、灼熱の砂漠、4000m級の山脈など、変化に満ちた自然が楽しめます。住人のほとんどがイスラム教徒であり、彫りの深い顔立ちの人々や、エキゾチックなモスクなどが建ち並ぶ街並みは、ここが中国だということを忘れさせてくれます。特にトルファンのブドウ畑は必見・・・と、旅々台北だというのに、力をいれて説明してしまいましたが、すみません・・筆者が個人的に大好きなんです。ウィグル・・。

 さてさて、ウィグルはイスラム圏だけあり、中国で人気の豚肉はほとんど食べられず、代わりに羊が一般的。肉はもとより、内臓から血液、目玉に尾っぽまで、無駄なく完璧に食べきるスタイルには、さすがの年季を感じます。ここ「新疆界」も羊をメインとした家庭料理が得意で、注文時に頼むと遠慮の無い本場の味をそのまま再現してくれます。

 代表メニューである「ケバブ(羊串焼)」は、肉の間に羊の脂肪を挟んだ現地スタイル。香辛料の味が複雑にからみあったこの一本で、ビール一本はいけるでしょう。 大きな肉の塊がゴロンと乗った「ポロ(抓飯)」は羊油で炊いたピラフの一種。生のトマトと玉ねぎが羊肉の臭みを中和し、純粋に肉の旨さを味わうことができます。トマトがたっぷり入ったスープの「ラグメン(拉條子湯麺)」はウィグル式手打ちウドン。トマトの甘すっぱさに胃が刺激され、コシのある麺がつるつると胃に収まりますよ。

 今回特別に注文したのは、チキン料理の「大盤鶏」。ぶつ切りにしたチキンを、ニンニクやジャガイモと一緒にスパイシーに煮込んだ一品で、骨までしゃぶりたくなる辛さと旨さが、もうたまりません。チキンブイヨンが染みたジャガイモは、奪い合いになること間違いなしですよ。

 家族経営のアットホームなお店だけあり、これらメニューのお値段は70〜200元といずれもリーズナブル。羊料理好きの方でしたら、MRTと車を乗り継いで、わざわざ足を伸ばす価値、ありますよ。

※台湾初のウィグル料理屋は台北市内の「新疆野宴」です。

【淡水・新疆界】
住所:台北県淡水鎮新民街65號
電話:(02)2621-3223
営業時間:11:30〜14:00、17:00〜20:30
交通:MRT淡水駅より車で約10分


[バックナンバー]