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台北日和 2004年5月25日
宜蘭 國立伝統藝術中心

 迪化街のごときレトロ建築街の隣には、金の飾りがまぶしい宮殿が。少し歩くと、蘇州を思わせる運河と橋。それを四合院スタイルの古い民家が見下ろしています。この伝統美をぎゅっと凝縮したような街は、芸術の中心でもあるのです。

 この街の正体は、国立伝統芸術センター。台湾の民間芸術の保存と研究を目的に設立された、実はお堅い研究機関なのです。しかし一部の研究施設を除き、敷地内を自由に散策できるようになっており、人気の観光スポットになっているのですよ。

 劇場や展示館の外見は宜蘭の伝統的な建築スタイルを採用しており、木の柱や瓦屋根が、どこか日本を思わせる落ち着いた佇まいを見せています。この劇場をはじめ、街の広場や北京宮殿スタイルの屋外舞台では、毎週末に歌仔戯と呼ばれる台湾オペラや、若いファンも多い布袋戯(人形劇)、獅子舞や民俗音楽のコンサートを開催。台湾でも次第に上演機会が減ってきた伝統芸能を、気軽に楽しめると好評です。

 また展示館では伝統工芸品や、絵画など、台湾の芸術品を随時展示。故宮博物館に鎮座している、皇帝が愛した繊細な芸術品とは違い、こちらは素朴で力強い作風が中心。バナナとパイナップルが彫られた蒔絵のお皿など、台湾の歴史と風土が生み出したならではの特色ある作品が楽しめます。

 ここは迪化街?と勘違いしてしまいそうな民芸街坊(民芸ストリート)は、民芸品の実演販売ショップ。戦前の典型的な商家を再現しており、まさに80年前の迪化街に紛れ込んだよう。ガラスのアクセサリーや焼き物、漆器、切り絵などをはじめ、名産のヒノキを使った3人用下駄など、一般のお土産物屋ではなかなか目にすることができないユニークなアイテムが見つかる可能性が高いですよ。

 前回ご紹介した冬山河親水公園からは冬山河を挟んだ正面。渡し舟も出ているそうですので、水遊びに、アートにと、宜蘭の一日を堪能できますよ。

【宜蘭 國立伝統藝術中心】
住所:宜蘭縣五結郷五濱路二段201號
電話:(03)970-5815
開園時間:9:00〜19:00
交通:羅東駅より車で約15分
HP:http://www.ncfta.gov.tw/


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