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台北日和 2004年5月21日
宜蘭・大溪漁港

 ガイドブックにも載っていない小さな漁港で、究極のイカ料理に遭遇・・。目利きのプロが集まる場所にこそ、究極の美味がある。世界共通の鉄則ともいえるこの法則、台湾も例外ではありませんでした。

 台湾の東側。基隆と宜蘭を結ぶ海岸線は国家公園にも指定され、見上げると眩暈がしそうに険しい渓谷が海に落ち込む様や、水平線に浮かぶ亀山島など、変化に飛んだ景色には、飽きるということはありません。景色に見とれたドライバーによる事故が多いというのも、むべなるかな、といったところ。

 このエリアには多くの漁港が点在し、観光漁港として海鮮レストランやカフェを整備しているところも少なくありません。それに比べてこの大溪漁港は、入り口も車がやっとすれ違える程度の小さな港。完全に卸し専用の漁港であり、威勢のいい声で魚を売り買いするたちの顔にも、プロ独特の厳しさを見ることができます。

 水揚げされた魚はピンクに黄色、蛍光グリーンと実にカラフル。日本の熱帯魚店の水槽で、高価な値段を誇るがごとく優雅に泳いでいる魚たちも、ここでは単なる食材。美しさよりも美味しさが判断基準となっていることに、なにかおかしみを感じたり。ホースのように伸びた細い口が特徴のアカヤガラや、色鮮やかなハタといった高級魚も、卸売り価格で販売。交渉次第では一匹から売ってくれるとのことですので、ここでお買い物をして海岸でバーベキューなんて楽しいかもしれませんね。怖い顔をした、小型のサメも売っていましたよ。

 さて、前述の"究極のイカ料理"ですが、屋台で売られていた茹でたてのミニイカ。これが正体です。なーんだ、となめてはいけません。水揚げされたばかりのイカを熱湯でさっとゆがいただけなのですが、ぷりっと弾力のある皮を噛みしめれば、中から大量の卵が飛び出し、口の中にはイカの甘みが充満。そして海の香が、鼻をす〜っと抜けていきます。体長10pほどの小ぶりな体に、うまみがぎゅっと凝縮されており、これとビールさえあれば、もう何もいらない・・と言い切ってしまいたい!!まぁできれば、わさび醤油も欲しいところですが。

 ずっしりと30匹ほど入った一袋がわずか100元というお手ごろ価格。この旨さは、台北市内では味わえないと断言しておきましょう。

【宜蘭・大溪漁港】
住所:宜蘭縣頭城鎮大溪漁港
交通:大溪駅より車で約10分


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