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台北日和 2004年5月20日
十字軒

 台湾を代表するお土産の一つ、パイナップルケーキ。サクサクほろほろのクッキー生地としっとりしたパイナップル餡のハーモニーは一度食べると病みつきに。より美味しいパイナップルケーキを開拓するには何処へ?ねらい目は街の老舗パン屋さんです。

 年季の入った看板に、どっしりとした書体で書かれた「十字軒」の字がただ者ではない風格を感じさせるこのお店、これが今回オススメの老舗パン屋「十字軒」です。レトロな看板とは対照的に、近年リニューアルされた店内は明るくシンプルな作り。老舗店にありがちな、創業何年!何十年の歴史!といった老舗をアピールするような雰囲気はなく、誠実に地道にお菓子作りを続けてますといった職人気質のような雰囲気が漂います。店内に一枚だけ張ってあった新聞の切り抜きによると、ここ十字軒は日本統治時代に日本人が開いたお店だそう。戦後、日本人が引き上げたときに、現在のオーナー邱さん一家が引きつぎ、その後代々素材にこだわった味を守りつつ、台湾伝統の焼き菓子を作りつづけているお店です。

 商品棚にはお目当てのパイナップルケーキや緑豆、月餅など台湾土産としてすでに同じみの台湾伝統の焼き菓子のほか、朝食やオヤツなどに登場するマントウ、さらに台中名物の太陽餅や老婆餅などに混じり、あんこたっぷりの銅鑼焼きまで、街のパン屋さんで見慣れている商品ずら〜り・・・ですが、ここのはどこか違います。なんというか、質のいい卵とミルク使ってますよーといった素材の良さがにじみ出ている感じ。見ているとあれもこれもと、全部欲しくなってしまうのはご近所の主婦も同じのようで、マントウや菓子パンなど子供のオヤツや朝食に最適!と、皆プレートいっぱいにお買い物をしていましたよ。

 さて気になるお味の方ですが、ほんのりと甘いパイナップル餡が、卵のいい香りがするほろほろの生地に包まれており、ほっこりと優しい味わい。このパイナップルケーキは餡が棗や緑豆など他のフレーバーもあるのですが、どれも甘さ控えめでお茶請けにぴったりの味わいです。ふわふわのチーズ入りマントウも、初めはその大きさに(直径15センチくらい)ひるんだものの、あまりの美味しさに立て続けに2個食べてしまうほど。ドライココナッツたっぷりのコロコロと見た目も可愛い椰子球は、口いっぱいにココナツの甘〜い香りが広がるものの、しつこくない味わいでかなりオススメ。

 美味しいパイナップルケーキ・・・いや、台湾焼き菓子土産を見つけるには、やはり老舗パン屋は見逃せない!と、太陽餅をほおばりながら改めて悟ってしまったのでした。お土産にぜひともパイナップルケーキを!と思っている方、台北駅からも近いこの十字軒を一度チェックしてみてくださいね。ちなみにパイナップルケーキはNT$260(12個入り)でしたよ。

【十字軒】
住所:台北市博愛路146號
電話:02-2314-8182、02-2314-8183
営業時間:月〜土の午前9時〜午後7時
定休日:毎週日曜日、中秋節、旧正月


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