2004年5月6日
龍泉理髪廳

 美容院でもバーバーでもなく、まさに“床屋”という名称が相応しい。そんなレトロなお店で、台湾初の散髪に挑戦。中国語がほとんどできないT記者。果たしてどんな髪型に仕上がるのか・・・。

 読者の皆様、こんにちは。旅々台北のTです。旧正月に日本へ帰省してから、はや3ヶ月。髪も伸び、せっかく台湾で誂えた眼鏡に髪の毛がかかるようになってきたし、日本人オーナーの美容院へ予約でもいれようか・・と思っていたとある夜、お目当てのレストランがまだ準備中で、30分ほど時間を潰さなければならないことに。これはナイスタイミングと、近くにあるという先輩お勧めの店で髪を切ることにしたのだが・・・。これって、先輩、美容院じゃなくって、俗に言う「床屋」ってやつじゃないっすか?俺、もうちょっとオシャレな店で・・・つーか、この前の眼鏡屋といい、俺がやることなんかネタにされ・・、え、ここも自腹って、自腹ならもうちょっとオシャレな・・・。

 てなやりとりはさておき、今回お邪魔したのは師範大学近所の「龍泉理髪廳」。外国人留学生が多く、オシャレなカフェやエスニック・レストランが並ぶこの界隈で、赤と青のポールがひときわ輝くその店構えはまさに“床屋”。革張りの椅子にタイルの床と、インテリアもハサミを構える理容師さん達も、年季たっぷりの渋い雰囲気。聞くとこの地に店を構えて30年。師範大の学生の散髪を一手に担ってきた老舗なのだとか。理容師さんたちは日本語OKで、心配していた髪型の注文も難なくクリア。耳にかからない程度に短くカットし、追加でシャンプーもお願いすることに。これで料金は300元。台湾ではカットとシャンプーは別料金のことが多いそうだ。

 さて椅子に座り、首の周りにクロスを巻きつけて・・・と思うやいなや、いきなりチョキチョキチョキと切り始めた!いやいや、美容院のように先にシャンプーしろとまでは言わないけど、せめてさぁ、霧吹きで濡らすとか、蒸しタオルを巻くとか・・・さぁ。なんだか先が思いやられ・・・う!見ると理容師さん、白衣も着てないよ。いいのか、これで・・・と、悩む俺にかまわず、10分ほどであっさりカットは終了。

 さて次は洗髪だけど、シャンプー台が見当たらない。すると理容師さん、何の前触れもなく俺の両耳に脱脂綿!を詰め込みはじめました。そして店の片隅にあるタイル張りの洗面台の上でうつ伏せに座らされ、ホースから直接お湯が脳天に!そしてその体勢のまま、シャンプースタート。おおおお、泡が、泡が・・・顔を、首筋を、いやおうなく流れて行くよ・・。こりゃ、耳栓も必要だわ。って、台湾式シャンプーは、普通に椅子に座ったまま洗ってくれるんじゃなかったのかぁ〜〜〜!!

 ワイルドなシャンプーが終わると、再び鏡の前に座って最終チェック。カミソリで生え際を剃ってくれるけど、日本の床屋のような顔剃りサービスはないようだ。トータル20分ほどで台湾初散髪は終了。ある意味男らしい、昔ながらの床屋といったサービスで、慣れればこのあっさり感が快感になるかも。外見も大切だが、男は中身で勝負するもんさ。見送ってくれる理容師さんの目が、そう語っていた。たぶん・・・。

【龍泉理髪廳】
住所:台北市龍泉街66號
電話:(02)2363-1272
営業時間:8:30-21:00
休業日:5、15、25日、祝祭日
交通:MRT台電大樓より徒歩10分


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