2004年4月30日
高雄 婆婆冰

 5月の高雄ともなれば30度を超える日も少なくありません。そんな時に食べたいのは、やっぱりカキ氷。こちら「婆婆冰」は創業70年の老舗。フルーツをたっぷり使った、おばあちゃんの味が楽しめますよ。

 高雄のカキ氷屋といえば、フェリーターミナル近くの「渡船頭海之冰」が有名ですが、ボリュームたっぷりで学生に人気の渡船頭海之冰とは対照的に、「婆婆冰」のお客はもう少し年齢層が上。いわば大人のカキ氷店なのです。トッピングも甘く煮込んだお多福豆や、植物繊維たっぷりでダイエットに最適のスターフルーツ、プラムの漢方漬けなど、かなりのヘルシー志向。華やかさは無いものの、体に良い素材を揃えているというお店の主張が伝わるラインナップです。また、オプションに生卵があるのも、ちょっと疲れたから甘いものを食べて精をつけよう・・という大人への配慮といえましょう。冬には日本式のお汁粉で、体を温められるのも嬉しいところ。

 取材当日も、ご近所で働くサラリーマンやOL、市場に買出しに来た主婦で、お店はほぼ満席。迷彩服姿の軍人さんたちも、嬉しそうにカキ氷をシェアしていましたよ。ちなみにこの軍人さんたち、どうやら仕事のおさぼり中だったらしく、カメラを向けるとあわてて撮影拒否。今日は暑いから、ちょっと抜け出して来ちゃったんだよねと、恥ずかしそうに笑っていました。

 「婆婆冰」があるのは高雄のレトロエリア、鹽●区。古くから貿易、商業の中心地として発展してきた鹽●には、金華ハム専門店などユニークな老舗が多く「婆婆冰」もその一つ。公設市場の軒下にテーブルを並べただけの、シンプルな店構えですが、創業は1934年。今年で70周年を迎える名店なのですよ。その昔、カキ氷名人と呼ばれた蔡固婆婆(蔡固おばあちゃん)の味を伝えたいと、おばあちゃんの息子さんが開いたのが「婆婆冰」。今のご主人は三代目とのことですが、今でも蔡固婆婆の味をしっかり守っているよと胸をはります。

 オススメの四果冰はちょっと粗めの氷の上に、スターフルーツ、マンゴー、パイナップル、プラムの漢方漬けがバランスよく飾られ、シロップがたっぷりとかけられています。絶妙なバランスを保った甘さと酸味の中に、時折、ほのかに香る漢方がアクセントで、途中で飽きることのない味わいです。また、お多福豆や小豆、ピーナッツなど豆満載の八寶冰も見逃せませんよ。

 これから氷が美味しいシーズン。ぜひ、おばあちゃんのヘルシーカキ氷を試してみてくださいね。

※…●は土へんに呈

【高雄 婆婆冰】
住所:高雄市鹽●区七賢三路135號
電話:(07)561-6567

GWのため、台北日和は5月1日〜5日は更新をストップします。更新再開は5月6日からとなりますので、お楽しみに!


[バックナンバー]