2004年4月2日
淡水社區大學
 MRTが淡水駅に滑り込もうとする直前、河岸にちらりと赤レンガの建物群を見ることができます。こちらは100年以上前の倉庫を利用した市民大学。最近の台湾では、古い建物を活用しようとする市民活動が盛んらしいですよ。

 新しい物好きな人が多い台湾ですが、ここ最近はレトロブームの後押しもあり、古いものを懐かしみ、大切にしようとする気風が高まっています。この淡水社區大學も、そんな流れを代表する建物のひとつ。もともとはイギリスのシェル石油が1897年に建設した倉庫でしたが、戦時中にアメリカ軍の爆撃によって被害を受けた後は特に利用されることもなく、半世紀以上の間、放置されている状態が続いていました。そして一時は破壊が決定されそうになったものの、古い建物を愛する一般市民の保存運動を受け、シェル石油は4棟の大型倉庫と数棟の小型倉庫を台北県に譲渡。そして県により古跡に指定され、市民大学として生まれ変わることになったのです。

 その名残か、まだ塀には黄色い貝殻のシェルマークが残り、建物の由来を記した看板も貝殻型という凝りようです。

 うっそうとした森に囲まれ、淡水河を臨む淡水社區大學は、まさに歴史やカルチャーを学ぶには絶好のロケーション。カリキュラムは淡水や台北の歴史講座をはじめ、日本語やフランス語、漢詩や太極拳などもりだくさん。故宮博物院の研究員や、カメラマンによる講演会などもおもしろそう。授業は全て北京語ですが、生徒は18歳以上であれば国籍、学歴などは一切問わないそうですので、台湾に長期滞在なさる方は受講してみても楽しいかも。入学試験も無いそうですよ。また、コーヒーを飲みながら、あまり目にする機会が少ない東欧などの国々の映画や、昔の記録映画を鑑賞する電影坊(movies and coffee)プログラムも人気だとか。

 大学は授業がある時しか解放されませんので、建物の見学をご希望の方は事前に電話予約をしてくださいね。

【淡水社區大學】
住所:台北縣淡水鎮鼻頭街22號
電話:(02)2621-6117
交通:MRT淡水駅より川沿いに南下徒歩5分
HP:http://university.tamsui.org.tw/


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