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MRT淡水駅を降りて、観光客の流れとは逆に進むと見つかる小さなお寺。勢いよく水を噴き上げる噴水が、いかにも涼しげです。ここは風水を強化した珍しいお寺で、こぶりながら見学に1時間は欲しい名刹なのです。その秘密はいったいどこに?
山寺の建立は1822年。中国福建省、 西汀州から移ってきた客家民族により、土地神である「定光佛」を祀るお寺として建設されました。「定光佛」を祀る寺として建立当時の姿を保っているのは、台湾で唯一この 山寺だけとのことで、国の二級古跡にも指定されています。黄金色に輝く仏像は宗の時代の高僧がモデルだそうで、優しさと厳しさが同居しているそのお顔には、ついつい悩みを打ち明けたくなるかもしれません。
その仏様を守るかのように、柱には牙をむいた龍が彫られ、天井からは極彩色の獅子や鳳凰がにらみを効かせています。しかし、どこかしっとりとした雰囲気が漂い、他のお寺のように色の洪水に圧倒されることはありません。柱や壁に塗られた赤や金も、時代の流れにより落ち着きと風合いを持つに至ったのでしょうか、日本の古寺にいるような、自分自身と向き合うような静けさを感じます。ふだんなら見過ごしてしまいそうな小さな彫刻や、絵画までもじっくり見ていこうという気になり、天井のハリに描かれた仏画や、屋根の上に花咲く精密なモザイク画などについつい目を凝らし・・気がついたら1時間が経っていることも。あ、前殿脇の泥絵もお忘れなく。トラの顔がかわいいんです・・・って、こんな気分になることこそが、風水マジック?
そうなんです。淡水 山寺は知る人ぞ知る風水寺。背後に大屯山、目の前に半月型の池をを望む地形は「前水為鏡、後山作屏(前には水の鏡、後ろには山の屏風)」という、風水では最高の立地。その風水パワーをさらに強化するために、「蛤蟆穴(ガマの穴)」と呼ばれる井戸を設置しているというのですから油断がならない。門前の半月池をガマの口に、本殿の後ろに作った二つの井戸を目に見立て、上から見るとガマ蛙の顔ができあがり。これぞ風水の最高の布陣・・だそうで、普段は訪れる人も少ないお寺ですが、いつもぴかぴかに美しく磨かれた様子からご利益明らか、信者も数多いのは間違いないようです。
夏でもこのお寺にはいつも涼しい風が通り、散歩途中の格好の休憩場所になっているんですよ。この涼しさこそが、最高のご利益なのかもしれませんね。
【淡水 山寺】
住所:淡水鎮 公里 公路15號
交通:MRT淡水駅より徒歩5分
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