2004年2月24日
郭元益●餅博物館 (●は米へんに羔 )

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 台湾の伝統的なお菓子といえば、パイナップルケーキや月餅などの通称「餅(焼き菓子)」。お土産や贈り物としてお馴染みのこの餅、ただ美味しいというだけではありません。台湾の伝統文化や行事に密接に関わりがあるのですよ。

 福建州からやってきて、看板もないほどの小さなお店から始まり、今では台湾餅業界に君臨する老舗菓子店となった「郭元益」が士林の現在の場所にお店をかまえたのは1867年のこと。台湾餅業界を代表する大企業となっただけでなく、中国餅の歴史文化の保存と伝統の継承にも力を入れるため、2002年に桃園と士林の2ヶ所に「郭元益餅博物館」を建設しました。

 桃園館よりコンパクトな作りの士林館では、4階と5階の2フロアに餅の魅力を伝える工夫がぎっしり。台湾では、おめでたいことには必ずと言っていいほど餅がつきもの。年中行事や冠婚葬祭の必須アイテムでもある餅は、その歴史もまた長いのです。5階の博物館コーナーでは、子供でも興味をもてるよう、原料や、実際に使用していた歴代の餅作りの道具などの展示物を使って、餅の歴史を分かりやすく解説。餅作りの道具も年代ごとにお菓子の型の模様に違いがあることを発見したり、その彫刻の思わぬ精巧さに驚いたりと見ているだけでも楽しめてしまうこと間違いなし。

 また餅と中華文化や行事、冠婚葬祭との関わりを模型やマネキンなどで展示してあるコーナーも必見です。誕生から最後まで、一生のうちにどんな行事やお参り、儀式があるのか、台湾の風習を知るのに最適のコーナー。真っ赤と金色がまばゆい結婚式を再現したコーナーでは、婚姻する両家がお互いに送りあう、数々の餅を初めとする膨大な貢物に圧倒されます。これに比べれば、中秋節の月餅攻撃なんて、可愛いもの。

 4階には、餅を自分達で作れる体験コーナーが設けてあり、実際にガイドに従って中国伝統菓子を作ることができます。もちろん、自分で作った作品は自分で試食してOK。それじゃ、お腹いっぱいにならないというあなたも大丈夫。台湾の伝統文化を紹介する一環として、台南タンタン麺や豚油拌飯(ラードご飯)といった台湾各地の軽食を集めたコーナーが40元で利用できます。

 餅の歴史や台湾の伝統文化に触れられるだけでなく、伝統菓子作りも体験できるこの博物館、基本的に子供向けなのですが子供だけではもったいない!大人も楽しめてしまうこと間違いなしですので、機会があったら予約をいれてぜひ参観してみてくださいね。

【郭元益餅博物館】
住所:台北市士林區文林路546號
予約電話番号:(02)2838-2700 内線457、436
HP:http://www.kuos.com/foundation/cake/index_cake.htm
入場料:80元
参観方法:団体予約のみ受付。毎週月〜金は台北県(現新北市)の各小学校の団体を、土・日は一般団体を受付ています。20名以上でガイドがつきます。
交通:MRT士林駅より徒歩10分


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