2004年1月22日
初詣

 台湾では、基本的な習慣は今でも旧暦ですから、今年のお正月は1月22日。会社も学校も大晦日の21日から26日まではお休みになります。うちの会社(マジカルサイト台湾)もお休みですので、台北日和も次の更新は1月27日です。

 日本でお正月につきもののイベントと言えば、やはり初詣ですが、では台湾ではどうなのでしょう。大晦日の夜11時半頃、行天宮へ行ってみました。

 すると既に大勢の市民がつめかけており、まだ入口付近には空間があるものの、まさに満員電車状態。ただ、お参り自体はまだ出来ないようで、みんな長い線香に火をつけたまま、おしくらまんじゅう状態でじっとその時を待っているのです。

 本堂から聞こえる、ゆったりとした太鼓の音。そして時折鳴り響く鐘の音に皆は手を合わせ、一斉に頭を下げます。ざわめきこそ聞こえますが、あたりには厳粛な雰囲気が漂っています。

 恐らく0時になると同時にお参りが始まるのだろうと思っていたのですが、気が付くと既に0時10分、そして20分・・・。まだ本堂でのお祈りは続いているらしく、一向にお参りが始まる気配がありません。

 時間がたつにつれてどんどん人は増えてきており、まさに立錐の余地も無い状態。ズボンのポケットに入れた携帯電話を取り出すことが出来ず、無理して取り出しても持ち上げることが出来ない、と言えばどのくらいの混雑ぶりかがわかるでしょうか。

 さらに問題なのは、多くの人が火のついた線香を持ったままだということ。皆最初こそは高く持ち上げていますが、これだけ長時間になってくるとだんだんその位置も下がってきて、最後はほとんど頭と同じ高さに。鐘にあわせておじぎをする度に、前の人の後頭部を焼きそうになっています。

 あたりにはもうもうと煙が立ち込め、目を開けていられないほど。涙さえ出てきます。さらに線香の灰が手に肩に頭に降りかかり、汚れ、押され、流され、疲れ・・・もう何がおめでたいのか、なぜこんなところにいるのかさえわからなくなってきます。かといって既にここから脱出する方法などありません。ただただ、早く参拝がはじまるのを祈るばかり・・・。

 そして0時30分頃、やっと参拝がはじまりました。合図があったのかもしれませんが、私の位置からはその兆候は全く見ることが出来ませんでした。ただ、人の波が一気に動きはじめたことで、やっとはじまったのだと知ることが出来たのです。

 お参りをする人々は、日本と同じのように家族連れが多いのですが、晴れ着姿などは見当たりません。老いも若きも、熱心にお祈りをしています。周辺に特に屋台などが出ているわけでもなく、日本のようにお祭的なイベントではありません。あくまでも普段の生活の一部としてのお参りといった雰囲気です。カウントダウン的な高揚感を味わいたい人には、ちょっと拍子抜けするかもしれません。

 旧正月中は台北市内も驚くほど人影がなくなり、ゴーストタウンかと見間違うほどお店もお休みしてしまいます。市民の多くは田舎へ帰ったり、海外旅行に出かけたりし、それ以外の人は基本的に家の中で家族みんなとゆったりと過ごす(多くの家庭で麻雀が楽しまれます)のが一般的です。

※旧正月のあれこれについてはこちら「台北遊透隊>>迪化街徹底攻略ガイド>>ところで旧正月ってなぁに?」をご覧ください。

 観光に訪れるには、旧正月期間は出来れば避けることをオススメします。


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