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個人的な買い物も兼ねた取材で迪化街へ行き、年賀市でごった返した通りをあっちのお店、こっちの屋台と覗き込みながら、人込みをかき分けかき分け歩いていました。すると、一軒の屋台で見慣れない黒い物体を発見。なんだろうと近付いてみたけどさっぱりわからない。聞いてみると、なんと「苦茶石鹸だよ」と気軽にのたまうではないですか。「苦茶って、あの苦茶ですよね?」との再度の問にも、「そうだよ」と当然のごとく・・・。
※ 「あの苦茶」と言われてもピンと来ない人は以下のページを参照。
・「苦茶之家(長安総店)」
・「温泉と恋の街・台北特集/これで完璧!きれいになれる萬華グルメ」
一度でも苦茶を飲んだことのある方なら、私と同じようにビックリ仰天してもらえると思いますが、真っ黒で漢方薬の塊のような、激しく苦いお茶。あれを石鹸にしてしまうだなんて・・・(注:ちなみに苦茶之家の苦茶は頑張れば飲めます)。いや、確かに漢方のお茶で、飲むと身体にとてもいいのだから、石鹸にして手や身体を洗えば肌にもいいはず、という理論はわかるのですが、さすがにちょっと・・・。
と、思わず後ずさりした私の腕を、そばにいたおばちゃんが突然むんずと掴み、まるで選挙演説でもしているかのごとく熱心に話始めました。
「ちょっとお待ち。この石鹸、見た目は悪いけど本当にすごいんだよ。これで洗うとお肌はツルツル、ピカピカ、スベスベで、一度使い始めるともうやめられないの。ほら、私も今10個買ったところ。あなたも使ってみて。きっとお肌が・・・(永遠と続く)。」
予想だにしなかったおばちゃんの売り込み(?)に圧倒され、仕方なく1個だけ購入してみることに。聞くと1個40元とのことで100元札を差し出すと、
「じゃぁ3個で100元にしておいてあげる。」
と勝手に3個を袋に入れて差し出す主人。この人たちっていったい・・・。
情けないくらい気の弱い私はそのまま3個を100元で購入し、持ち帰って袋から取り出してみると、どう見ても石鹸とは思えないほどの真っ黒さ。まさにイカスミも真っ青。香りこそ苦茶を感じさせないほのかないい香りだとはいえ、こんなので洗ったら余計に手が汚れるじゃん!と100元の無駄遣いにうなだれながらも、とりあえず1度使ってみることに。
手にとってゴシゴシしてみると、ほら!やっぱり手が真っ黒になったじゃない。泡だってほとんど立たないし。だからこんなの欲しくなかったのに・・・。と嘆いたところで後の祭。おまけに水で洗い流してみたらなかなか落ちないし。ちょっと腹立たしささえ覚えながらも手を懸命に洗ってみましたが、本当に落ちない・・・。
が、この時点でハタと気が付いたのです。石鹸が落ちてないように感じたのは、本当に石鹸が落ちてないのではなくて、手がツルツルになっていたからなのです。これにはさすがの私もビックリ。においを嗅いでみても、漢方臭くなく、とってもいい香り。うむむ、これはなかなかやるかも。
ということで、この妖しいな苦茶石鹸、しばらく使ってみることにします。もしおばちゃんの言うように本当にお肌にいいなら、新しい台湾土産にもなりそうですしね。こうご期待。
※今後の報告がなければ、やっぱりその程度だった、ということですのであしからず。
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