2003年12月24日
冬至

 冬至にカボチャを食べると風邪を引かないといいますが、台湾では「湯圓」と呼ばれるお団子を食べるのが一般的。熱々の湯圓で体を温め、来る新年をお団子のようになめらかに過ごせるようお祈りするのだそう。また昔は家族そろって湯圓を食べ、そろって一歳年をとったそうですよ。

 ご存知のように北半球では、冬至は一年のうちで夜が一番長く、昼が短い日です。古代中国では、この日を冬の初日と認定。太陽の光にあたる時間が短いので、その分、体力が一番消耗される日と考えました。そのため冬至には、あまりハードな仕事や運動をしないように心がけ、できるだけ早く帰宅。これからはじまる寒い日々に備え、家族揃って体を温める料理を食べる習慣ができたのです。

 北京など中国の北方地域では餃子やワンタン、また、羊肉とショウガ、唐辛子といった体を温める漢方が入ったスープを飲む習慣があるそうですが、台湾ではお米で作った団子を食べるのが一般的。紅白の小さな白玉や、お餅の中に甘いゴマ、ピーナツ餡がたっぷり入った、ピンポン大のお団子。ちょっと辛めのお肉が入ったおかず系のお団子など、種類はいろいろ。普段は燒仙草や地瓜圓(サツマイモ団子)など、メニュー豊富なデザート屋台も、この日ばかりはお団子オンリー。大鍋で茹で上がったお団子は、中の餡までほっかほか。一口でぱくっとやると、やけどしてしまうのでご注意を。先ずはやわらかなお団子をスプーンで割り、とろ〜り流れ出す餡から白いゆげが立ち上るのを確認してから、ゆっくり口に入れましょう。甘いスープまで飲み干せば、すぐに体がぽかぽかしてきます。

 食料品店やスーパーの冷凍食品売り場にも、お団子が山のように積み上げられ、台湾の人たちが冬至を大切に考えていることがわかります。聞くところによると、個人個人の誕生日という概念がなかった時代には、この日にお団子を食べることによって、人々がいっせいに1つ年を取っていたそうで、今でもお団子を先ず一個ぱくり。そして一歳年をとってから、残りのお団子を改めて食べるのが作法だそうですよ。

 南の島と言えども、冬は意外と冷えるのが台湾。この冬至にお団子という習慣も、寒い冬を乗り切ろうとする人々の知恵なのでしょうね。


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