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(●=門構えに虫 ◆=さんずいに章)
毎晩グルメを楽しむ人たちでにぎわう基隆の夜市ストリート。正式名称は「廟口小吃」と言い、尊済宮という廟の参拝客を目当てに、屋台が集まり始めたのが起源だとご存知でした?お食事前に先ずは参拝。そうしたら食べ過ぎても、お腹が痛くならないかも??
さかのぼること130年前の1873年。アヘン戦争における清の敗北を受け、基隆港の対外開放が正式に決定。日本や英国といった外国船がぞくぞくと入港しはじめた頃、基隆の山中に小さな木造の廟が建設されました。施主は中国●南◆州(現在の福建省)からの移民で、本尊は●南◆州の土地神「開◆聖王陳元光」。ふるさとの守護神を迎え入れることにより、新たなる故郷、基隆をも守っていただくようお願いしたのでしょう。
1875年には同じく●南◆州出身の富豪が土地を提供し、市民の募金により新たな廟も建立され、上記の廟から神様を移転し「尊済宮」と名づけました。これが現在の尊済宮のはじまりです。
その後、二度の大戦を通じて尊済宮は破損され、現在の廟は1957年、1964年の大規模な修繕を経たもの。残念ながら、建立当時の部分はあまり残っていないとのことですが、寺廟は修復を繰り返し、いつでもピカピカ、新築同様の状態を保つのが、台湾の人々の信仰の証し。屋根の上から今にも飛び立ちそうな極彩色の龍や、龍の彫刻柱、石造りの獅子などは、いずれも細かな細工が見事で、屋台に気を取られずじっくり鑑賞の価値ありですよ。
主神は「開◆聖王陳元光」(通称:陳聖王、聖王公)と「水仙尊王」。「開◆聖王陳元光」は唐の高官・陳元光が神格化された姿で、●南地域開拓の指導者で名君と呼ばれた陳氏が、死後、●南の郷土神(土地の守護神)として祀られました。また「水仙尊王」は海と貿易の神様で、港町基隆には必須の神様。李白の生れ変りという説もあるそうですよ。旧暦2月15日は「開?聖王陳元光」、10月10日には「水仙尊王」の生誕を祝う祭典が開催され、演劇の舞台、大規模なパレードも実施され、廟周辺は大賑わいとなるそうですよ。
また尊済宮は北管戲(●南音楽)の楽団「北管子弟團得意堂」の本拠地でもあり、音楽、俳優の神様である「田都元帥」(通称:元帥爺)が祀られている事でも知られています。有名ミュージシャンや俳優が参拝する姿が見かけられるとの噂も。ご興味のある方はぜひ覗いてみてくださいね。
【基隆 尊済宮】
住所:基隆市仁三路27-2號
開放時間:午前9時〜午後5時
交通:鉄道「基隆駅」、「基隆バスターミナル」徒歩5分
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