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美崙山公園は花蓮のシンボル。小高い丘のような公園からは、花蓮の街並みや港が見渡され、市民の憩いの場になっています。その公園の南側に建つ忠烈祠は、台湾の歴史上の英雄、鄭成功をお祀りしてることで知られています。
忠烈祠は戦争で亡くなった軍人、兵士、また著名政治家など、国家に貢献した人々の霊を祀る廟です。台湾では台北、台中、高雄、淡水など主要都市に忠烈祠が設けられていますが、辛亥革命や近年の戦争で亡くなった人たちが中心の他都市に対し、花蓮の忠烈祠では鄭成功といった歴史上の人物を祀っていることが特徴です。
鄭成功は1624年、明の時代に長崎の平戸で生まれました。父は明の将軍鄭芝竜、母は日本人の田川マツで、子供時代を長崎で過ごしました。後に明朝の軍人となり、当時勢力を伸ばしていた清朝に対して挙兵。1661年には台湾に渡り、南部を占拠していたオランダ人を駆逐。台湾を救った英雄として崇められるようになったのです。鄭成功の英雄譚は日本にも伝わり、近松門左衛門の筆によって「国姓爺合戦」が書かれ、歌舞伎や浄瑠璃の人気演目となりました。
花蓮の忠烈祠は小ぶりで、衛兵も常駐はしていません。日本統治時代には、この地に花蓮港の神様を祀る神社があったのですが、戦後、忠烈祠に建て変えられました。台北の忠烈祠と同じ中国北方宮殿様式で、オレンジ色の反り返った屋根と、赤い柱が特徴です。緑あふれる公園内にあるためか、どこかのんびりとしたムードが漂っていて、ぴーんとした緊張感が張り詰めている台北忠烈祠とは対照的。
背後の美崙山公園は夜景の名所としても評判で、住宅街や花蓮港、海に浮かぶ漁船のオレンジの光が瞬く様子は、とても幻想的とのこと。公園内には散歩道やスケートリンクなども完備されていて、ほっと一息つけるポイントになっています。
【花蓮 忠烈祠】
住所:花蓮市林森路と尚志路の交差点
交通:花蓮駅より車で約10分
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