2003年12月3日
建成圓環美食館

 古きよき台北を代表する屋台街が、全面ガラス張りの最新レストラン街として生まれ変わりました。かつての姿をご存知の方は、目を疑ってしまうこと請け合いです。新しい時代の屋台街にレッツゴー!

 南京西路と重慶北路の交差点にある巨大なロータリー。その昔、ここには「圓環」と呼ばれる巨大な市場と屋台街がありました。水運の要所である迪化街と、鉄道の台北駅からいずれも歩いて10分ほどの位置にある圓環は、そのロケーションの良さから、戦前は台北一の賑わいを誇るエリアでもあったのだそう。

 それでも第二次世界大戦がはじまると建物は撤去され、圓環は防空壕と貯水池に転用されました。戦後は屋台街として復活したものの、往年の賑わいは取り戻せず、また台北の政治、経済の中心が忠孝東路など、東部へ移動して行くに伴い、圓環は次第に寂れていきました。そして二度の火災を経て、ついに圓環市場は全面取り壊しの憂き目に会ったのです。

 しかし、往年の賑わいを取り戻そうと、屋台主が一致団結。台北市政府の後援もあり、2003年10月に「建成圓環美食館」として生まれ変わりました。ギリシャの円形劇場を連想させる円形の建物は、全面ガラス張りのモダンなデザイン。1Fには台湾の屋台料理、2Fには日本、メキシコ、韓国といった、国際色豊かなレストランが軒を並べています。

 吹き抜けの中庭からは、再建工事の最中に発掘された戦時中の貯水池の遺跡を、じっくり眺めることができるようになっています。レストランエリアもゆったりとスペースをとった設計で、いずれもピカピカ。美しいカーブを描いた廊下には、オブジェやベンチが置かれ、散策しながらどのお店でご飯を食べようか、存分に悩めるようになっています。なんとも、心憎い演出ですね。

 屋台街の固定概念を打ち破る「建成圓環美食館」。かつての圓環をご存知の方こそ、訪問していただきたいスポットです。

※建成圓環美食館は2006年7月2日をもって閉鎖されました。

【建成圓環美食館】
住所:台北市重慶北路と南京西路の交差点
交通:MRT「中山」駅より徒歩10分


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