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世界の三大発明は「紙、火薬、羅針盤」と言われますが、これらはいずれも中国が発祥の地なのだとか。PC全盛のこの時代でも、中国の誇りである紙文化を失ってはいけないと、その歴史と伝統を伝える博物館が埔里にあります。
埔里は別名水の都。古来より水資源に恵まれており、紹興酒などの酒造りも盛んです。豊富、かつ清らかな水が欠かせない製紙産業にはもってこいの地で、日本統治時代に埔里が紙造りの重点地域に指定されたのは、ごく自然なことでした。
全盛期には60軒を超えた製紙工場も、戦後は大資本に吸収合併され、一時は10軒を下回るまでに衰退しました。技術と時間が必要とされる、手漉きの紙造りは時代遅れと見なされつつあったのです。しかし、かつては台湾の「紙の故郷」と呼ばれた埔里。その名を汚してはならないと、建設されたのが「埔里紙産業文化館(廣興紙寮)」です。
製紙企業に併設されたこの博物館は、紙に関する資料を収集、展示し、歴史、製紙技術などの教育普及活動を実施しています。また力を入れているのが、手すき紙教室。こうぞを原料とした伝統的な紙すきを体験することを通じて、一枚の紙の貴重さを実感してもらうことを目標としているとのこと。
製紙工場は冬でも暑く、大きな紙を作るのはかなり重労働。一枚の紙を作り上げるだけで、汗だくになってしまいますが、その分、完成した時の嬉しさは格別だそう。ミニサイズとなりますが、ぜひ自分でも紙造りを体験したいところです。また、オリジナルのランタンやうちわを作るDIY教室も人気で、できれば事前に予約したいところ。墨で字を書いた様々な種類の紙が比較されているコーナーもあり、書道や水墨画をたしなむ方は見逃せませんね。大人も子供も楽しめる博物館です。
【埔里 埔里紙産業文化館】
住所:南投縣埔里鎮鐵山里鐵山路310號
TEL:(049)291-3037
開館時間:午前9時〜午後5時
休館日:年中無休
入場料:無料
紙すき体験:180元
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