2003年11月12日
南投 南投県史館

 緑豊かな南投の街中に、突如現れる純和風の建物。黒い瓦屋根が輝く様は、現役の建物であることを物語っています。旅館?料亭?いえいえ、正解は歴史博物館。70年ほど前に日本人によって建てられた武徳殿(武道館)を転用しているのです。

 日本が台湾を統治した約50年間、数多くの美しい建物が建設されました。しかし、戦後になると、ほとんどが破壊されてしまい、現存しているのは台湾総統府や台北郵局をはじめとする西洋建築を中心とした一握りです。今回ご紹介する武徳殿のような純和風建築は日本統治を象徴するものとして、集中的に取り壊しの対象になったとのことで、このようにほぼ完璧な形で残っているのは珍しいのだとか。

 この武徳殿が建設されたのは1937年。当時の日本政府は軍事力強化の一環として、柔道や剣道といった武道の普及を推進し、道場として、台湾を含む各地に武徳殿を設けていました。この南投の武徳殿は、当初は武道や軍事教練の場として使用されていましたが、後に警察局、農林役場などに転用。そして文化財保護の気運を受け、1997年に南投の歴史博物館として生まれ変わりました。歴史的建築物を活用した博物館としては台湾初なのだとか。

 歴史博物館は「開拓資料コーナー」「歴史影像コーナー」「服飾のコーナー」「原住民タイヤル族コーナー」「陶器コーナー」などから構成されており、いずれもビジュアルを駆使した斬新な展示スタイル。純和風の外見と、近代的な内部のギャップに驚かされるかもしれませんね。台湾の歴史に心ゆくまで浸ることができる、歴史博物館です。

【南投県史館】
住所:南投市彰南路二段65號
TEL:(049)220-2430
開館時間:午前9時〜午後5時
休館:毎週月曜日
入場料:無料
交通:南投駅より車で約10分
南投県政府文化局HP:http://www.nthcc.gov.tw/


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