2003年11月6日
淡水・マッカイ先生

 淡水住人の間で「マッカイ(馬偕)先生」を知らない人は、もぐりと言われるほど。街のいたるところでその名を聞き、銅像まで建てられた馬偕先生は淡水の、いえ、台湾の恩人と呼んでも過言ではありません。

 マッカイ先生の本名はGeorge Leslie Mackay。カナダで開拓民の子として、1844年に生まれました。子供の頃から宣教師となって海外へ行くことを夢見ていたマッカイ先生は、トロントで神学を専攻。26歳で英国長老教会の伝道師に任命されました。そして1872年、中国経由で淡水に到着したのです。

 当時の淡水は港町として栄えていたものの、まだまだ未開の地。西洋人の存在は非常に珍しく、鬼と呼ばれて石を投げられることもあったのだとか。しかしマッカイ先生は台湾人女性と結婚し、一生を淡水で過ごすことを決意。台湾語を学び、現地の風俗、習慣を身に着けることにより、徐々に賛同者を増やしていきました。

 1891年には台湾最初のキリスト教会「淡水教堂」を設立。赤レンガを使ったドイツ式の教会は、こじんまりとしていながらも風格があります。教会は今でも現役で、週末にはミサが開催されています。

 マッカイ先生は、牧師のほかにも、医師、教育者として多様な面を持っていました。キリスト教の布教と同時に、近代医学の普及にも専念。1879年には台湾初の西洋医学の病院「偕醫館」を淡水教堂の隣に設立し、西洋医学の普及に努めました。台北市の中山北路と、台北県の竹園にある「馬偕紀念醫院」は、彼の業績を讃えて建設されたのです。

 また、マッカイ先生は女子教育の先駆者でもあったのですが、その話はまた次号・・・

【淡水教堂・偕醫館】
住所:台北県淡水鎮馬偕街6-8號 
電話:〔淡水教堂〕(02)2621-4043〔偕醫館〕(02)2622-9354
※ 淡水教堂は信者以外の参観をお断りしています。
偕醫館の参観は事前の電話予約が必要です。
HP:http://mackay.com.tw/


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