2003年10月30日
碧潭

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 その名の通り美しい緑の水がたゆたう渓谷、碧潭。MRTに乗れば台北駅から30分ほどの距離。そんな近場に自然が一杯の安らぎ空間があるなんて、うらやましくありませんか?

 最寄りのMRT新店駅周辺には、高層マンションが立ち並び、台北市内とあまり変わらない様子です。しかし河に向かっていくにつれ建物は次第にまばらになり、5分も歩くと広々とした河川敷が見えてきます。

 日本統治時代には台北八名刹にも取り上げられたこの渓谷は、三国志の「赤壁の戦い」の舞台となった赤壁渓谷に例えられ「新店赤壁」とも呼ばれていたとか。そんな中国の渓谷に例えるなんて大げさな、と聞いたときは思ったのですが、その予想は良い意味で裏切られました。

 河はあくまでも広く、渓谷はこぶりながらも迫力満点。河を横切るのは全長200m、台北唯一の吊橋である「碧潭吊橋」。ゆらゆら揺れる吊橋からは、南は烏来の山々が、北は台北市内のビル群が見渡せまさに絶景。しかし下を見下ろせば、足が震えること間違いなしですので、高所恐怖症の方はご注意を。

 レジャー気分を満喫したいなら、ボートにトライ。手漕ぎボートや、日本でもおなじみペダル式の白鳥ボートなど各種、揃っています。水の流れはゆるやかなので、一生懸命こぐ必要はありません。河岸の屋台で買ったコーヒーや台湾小吃を持ち込んで、魚が跳ねる様子や、河岸の涼しい風をゆったり楽しむのが、ここでは正しいボートタイムのようです。

 また夜になると違った顔を見せてくれるのが、碧潭の魅力。美しくライトアップされた吊橋や、周辺のマンションの灯りが水面にきらめく様子は、まさにため息もの。週末ともなれば、河岸のカフェはこの幻想的な風景を楽しむカップルでいっぱいだそう。台北の夜の喧騒に疲れた時の、癒し空間になっているのかもしれませんね。

【碧潭】
場所:台北県(現新北市)新店市碧潭風景区
交通:MRT新店駅より徒歩5分


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