2003年10月29日
埔里・龍南漆器博物館

 中国で生まれ、日本では芸術作品までに昇華した漆器。ここ埔里にも日本の匠の心と技術を引き継いだ漆産業が息づいています。博物館ではオリジナル作品も作れますよ。

 気候が温暖で清らかな水に恵まれている埔里は、漆の栽培には最適とのこと。日本統治時代にベトナムから漆の苗を導入したことをきっかけに、埔里は日本にも負けない高品質な漆の一大産地にまで成長しました。好況時には、漆採取に従事する人のお給金が、公務員の6〜7倍にまでアップした時もあったのだとか。

 現在ではその規模もだいぶ縮小しましたが、安定した品質と高い透明度を誇る埔里の漆は、日本のみならず世界で高い評価を得ているとのこと。ここ龍南漆器博物館は、そんな埔里の漆産業の保護とPRを目的に設立されました。

 館内には台湾における漆産業の歴史や、塗装工程などが、ゆったりした空間にわかりやすく解説されています。実際に使用されていた巨大な漆桶や、使い込まれた工具類も注目したいところ。清朝の蒔絵や、モダンアートの手法を取り入れた漆画など、日本とはまた違った漆の工芸品も見逃す手はありません。

 また、人気なのが漆の絵付け体験。台湾で漆のDIY教室が楽しめるのは当博物館だけなのです。黒塗りのお椀に自分の好みの絵を描くのですが、お椀を持つ手が安定せず、予想していたよりもちょっと難しい。ですが、その分、出来上がったときの嬉しさは格別なのです。台湾旅行の思い出作りに、ぜひ挑戦してみてはいかがでしょう。

 職人の手による漆器がリーズナブルなお値段で購入できる、販売所も併設されています。

【埔里・龍南漆器博物館】
住所:南投縣埔里鎮北平街211號
TEL:(049)298-2076
開館時間:午前9時〜午後5時
休館:旧暦大晦日・三が日
※日本語ガイドあり(要予約)


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