2003年10月3日
華江雁鴨自然公園

 台北を南北に流れる淡水河。豊かな流れが生み出した広い河川敷は、野鳥たちの宝庫に。ここ華江雁鴨自然公園では、自然のままの野鳥の姿を、気軽に観察できるようになっています。

 龍山寺を中心に台北南西部に広がる萬華エリア。よくもわるくも台湾らしい、活気溢れた雑踏を15分も歩くと、河岸の公園がぽっと姿を見せます。さわやかな風が心地よく、思わず深呼吸。ここが「華江雁鴨自然公園」です。

 華江橋を中心に広がるこの河川敷は、台北市の野鳥保護区に指定されています。大漢河と新店河がちょうど交差するこの地点では、海流と潮の満ち干の影響もあって、河の流れが非常に緩やかになっています。そのため大量の泥が沈殿し、湿地帯を形成。そこに発生した豊富なエビやカニといった甲殻類、貝、昆虫、魚、そして植物が野鳥をひきよせ、次第に野鳥の天国となっていったそう。

 日本とフィリピンの中間地点にある台湾は、渡り鳥が旅の疲れを癒す「休憩所」の役目を担っています。そのため、世界でもまれに見るほどの、多くの野鳥が観察できるのだとか。この自然公園にも80近い種類の鳥が訪れます。特に鴨、雁の種類が多く、そのまま公園の名前にもなっているほど。また白鷺も多く、長いくちばしを干潟につきさし、小さなカニなどを探している姿をよく見かけます。

 自然公園内には570メートルの歩道が整備され、所々に設置されている解説板を見ながら、野鳥の見分け方や生態などを勉強しつつ、ゆったりと散歩ができるようになっています。

 公園は河岸、泥湿地、淡水池、草原、人口緑地の各エリアに分かれており、それぞれバラエティに満ちた生物の営みが繰り広げられています。ハゼやカエル、片方のハサミが大きなシオマネキ蟹など、ユニークな生き物が満載の泥湿地は子供たちの大人気ポイントだとか。

 台湾では秋冬がバードウォッチングのシーズン。毎年10月から翌年5月の間は、週末には野鳥の会会員によるガイドサービスが提供されたり、バードウォッチング大会が開催されたりと、本格的に野鳥観察を楽しみたい人も満足できるイベントが用意されています。都会の喧騒からちょっと抜け出したい時に、お薦めの公園です。

【華江雁鴨自然公園】
住所:台北市萬華区華江大橋の下の雙園堤防沿い一帯のエリア 
交通:桂林路入り口:バス0西、25、38、49、65、234、265番に乗り桂林路口バス停で下車
HP: http://www.dortp.gov.tw/hua-jiang/


[バックナンバー]