2003年10月2日
野柳風景特定区

※台北日和の記事は遡及調査をしていないので、現状と異なることがあります。

 小さな穴が開いた無数の岩の上には、ポコポコと岩のキノコが。ここ野柳にはSF映画のロケにでも使えそうな不思議な光景が広がっています。

 九州をちょっと小さくしたぐらいの台湾。決して大きな島とは言えませんが、その地形のバリエーションは実に多様。観光客を飽きさせることがありません。今回ご紹介する野柳では、どこかの惑星にでも紛れ込んだような気分を楽しめます。

 台北と基隆のほぼ中間地点に、海にぽっと突き出した野柳岬。はるか昔、海底より盛り上がった山々が、数百万年の間に強風や波に洗われることにより、削られ、穴を開けられ、また崩れ落ちて完成したのがこの不思議な世界とのこと。

 草一本もない荒涼とした岩地は、無数の小さな穴が開き、まるで海綿スポンジのよう。その上には、キノコ、ロウソク、燭台、蜂の巣など、とても自然にでき上がったとは思えない形の、奇妙な岩がそびえ立っています。変わった形の岩に名前をつけたくなるのは台湾も同じらしく、「クレオパトラの横顔」や「豆腐岩」、「ショウガ岩」なんて看板が添えられた岩もあったり。

 人間の背をはるかに凌駕する大きさの岩も多く、体が縮んで不思議の国にでも紛れ込んだような気分にひたれます。この、どこか荒涼とした風景の中では、火星に不時着した宇宙飛行士気分・・のほうが、ぴったりとした表現だったりもしますが・・。岩のところどころから、貝や節足動物の化石が顔を出しているのも、異世界気分を盛り上げてくれます。

 この野柳岬は国の風景特定区に指定されており、遊歩道や案内板も完備。晴れた日には東シナ海の青さと、黄色い岩のコントラストがとても美しく、平らな岩場でお弁当を広げる家族連れやグループでにぎわっています。近くにはイルカの曲芸とシンクロチームで有名な水族館「海洋世界」もあり、ちょっとした週末旅行にお薦めのエリアです。

【野柳風景特定区】

野柳風景特定区管理所
住所:臺北縣萬里郷野柳村港東路167-1號 
電話:(02)2492-2016
開放時間:午前8時30分〜午後5時
交通:台北より車で約1時間半
HP: http://www.ylgeopark.org.tw/content/index/index.aspx


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